航空機の顔写真・iPhoneのロック解除技術が流出・フェラーリF1、エンジンに3D印刷部品を採用へ(画像ピックアップ67)

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過去1週間で拾いきれなかったニュースをダイジェスト形式でお届けします。今週は「航空機の顔写真」、「iPhoneロック解除ツールのソース流出」、「フェラーリF1が3Dプリントのピストンを使用へ」などについてまとめました。


イーロン・マスク、大統領経済諮問グループ会合で持論を述べる

 
テスラ、SpaceXのイーロン・マスクCEOが、2月4日の大統領経済諮問グループ会合に出席し「まっ先に」移民規制問題について触れて自身の意見を述べたとツイート、さらに気候変動問題についても話し合ったことに触れ、一定の「成果があった」と主張しました。さらにマスク氏は、諮問グループに加わったことで大量の顧客を失った結果、離脱を表明したUber CEOトラヴィス・カラニック氏の決断を「正しい判断ではない」と発言しています。

ただ、会合で話し合われた内容は非公表であるうえ、いくらイーロン・マスクが成果を主張したところでトランプ大統領が考えを改めるという確約もなにもないのは本人も認めています。

一方、諮問グループに加わることをトランプ大統領の考えに同意しているとみなす人たちの間では、すでにテスラModel 3の予約キャンセルの動きも出はじめている模様。将来の主力製品とも目されるModel 3の販売に大きな影響が出るのは、テスラとしては避けたいはずで、マスク氏もいずれはカラニック氏と同様の判断を迫られる可能性もないとはいえません。

[Source : Elon Musk(Twitter)]

イーロン・マスク、穴掘り開始

 
イーロン・マスクの小ネタをもうひとつ。まだ工事の許可を得ていないのではないかとも言われていたイーロン・マスクのトンネル掘削事業ですが、1月27日、無事に(?)SpaceXにある本人のオフィス近くから穴掘りを開始した模様です。ロサンゼルス国際空港からSpaceXまでの間の渋滞に腹を立てたのがこのトンネル掘削開始の発端。とりあえずいま、雇用を生み出しているには違いないものの、このトンネルが開通したところで本人とSpaceX社員以外に得をする人がいるのかも、少し気になる部分ではあります。

[Source : Elon Musk(Twitter)]

FBIのiPhoneロック解除ツール、流出か

 
昨年、サンバーナーディーノでの銃乱射事件を発端としてFBIとアップルの間で繰り広げられた、iPhoneのロック解除をめぐる攻防は、FBIが第三者からロック解除ツールを入手したことで強引にロック解除を成功させて終結しました。

ところがこの1月、FBIがロックを解除した際にその技術を提供したと一時的に名前があがったセキュリティ企業Cellebriteにクラッカーからの大規模な攻撃が発生。1GB近いセキュリティ関連情報が流出したことがわかりました。さらに最近になって、そこに含まれていたiPhone 5cロック解除用ツールUniversal Forensic Extraction Device(UFED)のソースとみられるコードなどが公開されているのが判明したとのこと。

テック系メディアのMotherboardがそのクラッカーの一人から得たとする話では、今回の行動はFBIへの警告とのこと。権力者がそれを自由に使うようになれば世の中のスマートフォン全体が検閲可能になってしまう事態になることが避けられないとして、コード共有サービスのPastbinにその一部を公開したとしています。

一方で、Cellebriteは盗まれたファイルにはソースコードは含まれず、パッケージングの情報だけだと主張しています。ただ、UFEDが有効なのはiPhone 5cであり、すでに殆どが新しい世代のiPhoneに置き換わっていることを考えると、今回のハッカーの行動はまさにFBIへの警告ととるのが正しそうです。

ちなみにアップルのティム・クックCEOは、FBIによるiPhone 5cのロック解除が伝えられた当時、この種の強制セキュリティ解除ソフト/ツールを作ること自体が、公共の安全を乱す行為だと批判していました。

[Source : Motherboard]

いろんな航空機の「顔写真」


フランスの写真家Manolo Chrétien氏が、スイス・ジュネーブにて2月より航空機の前端部分を真正面から捉えた写真をテーマとする一風変わった写真展を開催します。撮影はすべてキヤノンEOS 5DまたはハッセルブラッドH4D-60を使用したとのこと。

Chrétien氏は、航空機には、フロントウインドウ形状にはじまり、度重なるフライトでサビや凹みが発生したノーズコーンなど、それぞれに個性があるとしています。なるほど、たしかに真正面から切り取った航空機にはいろいろな顔があります。たとえはプロペラ旅客機のロッキード コンステレーションはほぼ真円に近い形状に見え、コンコルドもまた、先端のシャープさにも関わらず、正面からの切り取った写真ではほぼ真円の形状です。

一方で、ボンバルディアのリアジェットのネズミ顔、ノースロップ・グラマンE2ホークアイの犬顔、さらにダッソー・ラファールのような非常に絞り込まれた複雑な形状まで、非常に個性あふれる写真が揃っています。

Chrétien氏は「最高の瞬間はコンコルドの正面に対峙したときでした。この機体はシロカツオドリをイメージして設計されたと聞いていますが、流れるようなラインを持つ機体の美しさには感動すら覚えます」と撮影時のエピソードを語っています。ちなみにChrétien氏は幼少時を仏・オランジェ空軍基地のそばで暮らし、いつも寝室の窓から航空機が離陸するのを眺めていたのだとか。航空機を独特の視点で捉える感性はその頃から磨かれていたのかもしれません。

【ギャラリー】「NOSE ART」 M.A.D.Gallery Geneva (8枚)


[Source : Mechanical Art Devices Gallery Geneva]

フェラーリ、2017年のF1エンジンに3Dプリントのピストンを使用へ

 
スクーデリア・フェラーリF1チームが、2017年シーズンを戦うエンジンのピストンを3Dプリントで製作している模様です。新型エンジンは2016年モデルとは全く異なる新設計エンジンで、点火システムを担当するマニエッティ・マレリも新設計の渦流ジェット技術を利用したインジェクターを導入しているとのこと。これによってシリンダー内の燃焼が効率化される一方で、内部の燃焼時圧力も増大するため、従来使用してきたアルミ合金ではなく、より強度に優れるスチール合金製の全く新しいピストンが必要になったとされます。

スチール化することで重量が増すのは、超高速で運動するピストンにとって良いことではないものの、アルミ合金にくらべて強度的や熱変化耐性といったアドバンテージが得られるとのこと。さらに、ピストンンの表面層だけ別の素材を使ったり、パーツそのものをハニカム構造にして重量増加を抑えることもできます。

もちろん、メルセデスやルノー、ホンダといったほかのエンジンマニュファクチャラーも同じことをやっているかもしれないものの、フェラーリチームは3Dプリントによる即時性を活用して、2017年のマシン開発を加速する見込みです。

なお、フェラーリチームは2月3日までフィオラノ・サーキットにてテストを実施していました。