厳寒のシカゴでコートのないホームレス男性に自分のダウンジャケットを与えた警官に感動

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米国シカゴ市警の警官が、ホームレス男性に自分個人のダウンジャケットを与える動画がfacebookに投稿され、賞賛の声を集めている。

交通妨害していたホームレス男性

現在28万回以上視聴されているその動画が投稿されたのは、1月31日。撮影された日は、そこからさらに3週間前にさかのぼる。

その日、シカゴ市の西側一帯をパトロールしていたピーター・ホワイト巡査とボブ・オズボーン巡査は、アイゼンハワー高速道路の入口付近で、車道をふらふら歩いている1人のホームレス男性を見つけた。

2人はパトカーを止め、その男を叱り、交通妨害を理由に違反キップを切った。

その時2人は、男の服装が妙なことに気づいたという。シカゴの厳寒の中、彼は薄っぺらい上着1枚しか着ていない。

「外にいるつもりなら、どうして冬用のジャケットを着てないんだ?」

ホワイト巡査は彼にこう尋ねたそうだ。

慈善団体の助けを受けられず

そのホームレス男性は、慈善団体が寄付された冬用コートを無料で配るという催しに行ったが、行った時はすでに遅く、温かいコートはなくなっていた。

そこでホワイト巡査は、自分が持っているダウンジャケットを「今度持って来てやる」と約束した。

その時のホームレス男性の様子を、相棒のオズボーン巡査は次のように語っている。

「ひと目見てわかったよ、彼には家族がいないんだろうとね。いたとしても、彼を厄介者扱いするような家族なんだろう」

パトカーに載せたダウンジャケット

その夜、ホワイト巡査は自宅にある自分の古いダウンジャケットを引っぱり出し、パトカーに載せて、いつでも男に渡せるようにした。

だが、それから3週間、男は見つからなかったという。

やっと見つけてパトカーで近づくと、男はまた何かの違反で怒られるのだろうと思い、「今度は交通妨害なんかしていない」と訴えた。

ホワイト巡査はパトカーを降り、「わかってる、わかってる。約束のコートを持って来た」と言ってそれを着せてやった。

助手席にいた相棒のオズボーン巡査は、ホワイト巡査の注意が男の向いた瞬間から録画を始めている。ホワイト巡査は撮られていることを知らなかった。

facebook/Bob Osborne

facebook/Bob Osborne

facebook/Bob Osborne

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facebookに集まる賞賛の声

オズボーン巡査はその動画をfacebookに投稿した。それには、シカゴ市警の評判を良くしたいという意図もあったようだ。最近、シカゴ市警は、警官の横暴で悪評が立っている。

知人や関係者が見てくれればいい、とオズボーン巡査は思っていたそうだが、動画は広く話題になり、シカゴ市警は記者会見まで開くことになった。(下が記者会見の写真。左がオズボーン巡査、右がホワイト巡査)

facebook/Chicago Police

facebook/Chicago Police

「素晴らしすぎる!」「この2人に神の祝福あれ」「ワンダフル!」「口だけでない優しさに感動した」といったコメントがfacebookに多数寄せられている。