MF中村俊輔は立ち上がりから果敢にシュートを狙った

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[2.5 DAZNニューイヤー杯鹿児島R 磐田1-1熊本 鹿児島サ]

 プレーでチームを引っ張った。今季、横浜FMから完全移籍でジュビロ磐田に加入したMF中村俊輔は3-5-2のトップ下で先発。開始5分に左足でミドルシュートを狙うと、このプレーで獲得した右CKではショートコーナーを選択し、リターンを受けて自らフィニッシュした。

 シュートは枠を捉えられなかったが、「エンジンをかけたかった」と、立ち上がりに硬さも見えたチームを自らのプレーで鼓舞。前半33分にはFK、同34分には左サイドからのクロスでFW川又堅碁のヘディングシュートを演出するなど、要所要所でチャンスに絡んだ。

「シュートもそうだし、ボールを持って時間をつくりつつ、味方に自信を与えるプレー、少し無理をしてでも色があるようなプレーを心がけた」。前半37分にDF櫻内渚の右クロスに川又が頭で合わせ、先制点を奪ったが、4-2-3-1にシステムを変更した後半は全体の運動量が落ちたこともあり、ペースダウン。中村が後半25分に交代すると、徐々に熊本に押し込まれ、後半34分に追いつかれた。

「前半は悪くなかった。こういう時期は多少、(コンディション的に)トーンダウンするのは仕方ない。前半のリズムが続けばいいと思う」。そうポジティブに捉える中村だが、コンディション面を抜きにしても、チームのコンビネーションはまだまだ発展途上にある。

「何も考えないで体が動くような連係、連動ができれば。その場その場で個々の能力でやっている感じがある。もう少し色が欲しい。ヨシ(太田吉彰)が裏に行ったり、3バックが攻撃参加してセンタリングを上げたシーンは良かったと思う」

 具体的にチームの課題、良かった点を挙げる背番号10は試合中もしきりにチームメイトに声をかけ、修整を図っていた。前半の川又とFW小川航基の2トップに関しては「川又も(小川)航基も、2トップだと2人とも相手のストッパーにくっ付くタイプ。どっちかが引いたり、ボランチとストッパーの間に落ちる動きを要求した」と指摘。後半は大卒2年目のMF荒木大吾が左サイドハーフに入ったが、「(荒木)大吾はもっとダイナミック。あのへんは殻を破らないといけない」と叱咤したうえで、「そのあたりも僕の役割」と、ともにプレーしながら育てていくつもりだ。

(取材・文 西山紘平)


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