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透明になったりスクリーンになったり……デジタルなマジックミラーぽい

最近ではよく見かけるようになったデジタルサイネージ(電子看板)。その進化形とも言える『透明スクリーン』がパナソニックから発表されました。これは店頭のショーウィンドーなどでの利用が想定されており、ガラスにもディスプレイにもなるというもの。近未来もののアニメやSF作品に登場しそうですね。

この『透明スクリーン』は、ガラスとガラスの間に「高コントラスト調光フィルム」が挟み込まれていて、このフィルムに電圧をかけるとスクリーンになります。そこにプロジェクターから映像を投射するというわけ。フィルムに電圧をかけなければただのガラスなので、中がスルーっと見える仕組みになっています。

スクリーンモード(「高コントラスト調光フィルム」に電圧を掛けている状態)では、外光を吸収することで“高コントラストかつ見やすい投射が可能”なことが特徴と言えるでしょう。「色調コントロール層」が外光を吸収し、映像がボヤッと見えるのを阻止しているので、通常のデジタルサイネージ並の映像美を実現しています。



また、「色調コントロール層」は環境に合わせて透過率の調整が可能。明るい場所では吸収率を上げて見やすい映像を、逆に暗い場所では吸収率を下げてコントラストの高い表示ができるとのこと。



▲色調コントロール層による見え方の違いはこんな感じ。確かにくっきり見えています。

一方、透明モード(「高コントラスト調光フィルム」に電圧を掛けていない状態)では、「透明-白濁スイッチング層」に電圧をかけて、内部の液晶分子の配列に規則性を持たせ、光を直進透過させています。そのうえ、「色調コントロール層」にも最大電圧をかけることで、「高コントラスト調光フィルム」の透過率を上げているとか。これで、ガラスのように向こう側が透けて見えるんですって。さらに、オプションの「反射低減処理(ARフィルム貼合:オプション)」を表面に施工すれば透過率約68%を実現でき、普通のショーウィンドウとしても利用可能とのことです。



ちなみにこの『透明スクリーン』、水平方向の接合が可能なので、複数枚を横に並べることで221型(4.9m×2.75m、16:9)の大画面を作れちゃいます。また、スクリーンやプロジェクターの管理も制御ボックスで楽々行えるそうです。



そんな未来感満載の『透明スクリーン』は3月22日発売。価格はオープン価格となっていますが、いくつかの報道によれば、スクリーンとプロジェクター、制御ボックス、照明などを含めて450万円(税抜)からとのこと。おお、高い……ただしこちらは業務用途を狙った製品なので、そのうち街角でこの不思議な『透明スクリーン』を見る日がくるかもしれませんね。

文/塚本直樹

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パナソニックによるニュースリリース

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