初主演オファーを「半信半疑だった」と語った脳みそ夫

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 風俗店で絶頂を迎えた瞬間、くも膜下出血を発症した実体験を描いたノンフィクション漫画を原作とする映画『くも漫。』の初日舞台あいさつが、4日に新宿バルト9で行われ、主人公を演じたお笑いピン芸人・脳みそ夫と小林稔昌監督、原作の漫画家・中川学氏とともに登壇した。持ちネタのたこ口で「こんちわーす!」とあいさつした脳は「自分に来た主演の仕事が、脳みその話って、絶対ドッキリだと思いますよ」と、映画初主演のオファーに半信半疑だったことなどを明かし、会場を笑わせた。

 2014年にWEB漫画サイト「トーチweb」(リイド社)で連載がスタートし、「このマンガがすごい《オトコ編》 」「このマンガを読め!」など、2015年度の各賞にランクインし話題となった「くも漫。」。映画版では、二ート生活を経て父のコネで教育現場の職を得た中川が、風俗店での最高のサービスの最中にくも膜下出血を発症。完治率30パーセントという大病から奇跡の生還を遂げるまでの、過酷な闘病生活と、発症時の状況をひたすら隠し通そうと苦闘する姿が、情けなくもコミカルに描かれる。

 本作が長編映画デビュー作の小林監督は、MCから脳を起用した理由を聞かれると「実は、主演がなかなか決まらず、自分の会社(クリエイティブネクサス)の会長の『脳みそ夫にしなさい』という天の声で決まったんです。脳みその映画で脳みそ夫って、最初冗談だろって思ったんですが、彼のことを動画サイトで見てから、脳さんに運命的なものを感じた」と説明。このラブコールに脳は「どうもSAKEROCKのハマケン(浜野謙太)さんにオファーして、スケジュールが合わないと断られたらしい。でも、そっから脳みそ夫って、どんだけはしょったんだ?」とすかさずツッコミを入れる。

 さらに、脳は、自らの演技の見どころを聞かれ「裸のシーンが多くて恥ずかしいですが、(自分の)30代の体を記念に(映像に)残しておきたかったので。(原作漫画編集者の)中川さんの弟さんに、兄貴の裸にそっくりだって言ってもらいました」と満足そうな様子。原作の中川氏は「公にするのは恥ずかしい話ですが、描けば絶対ウケると思って、『恥ずかしい』と『ウケる』を天秤にかけて『ウケる』を選びました」と、執筆の動機を明かしていた。この日は共演の柳英里紗、沖ちづる、立石涼子も登壇した。(取材/岸田智)

映画『くも漫。』は新宿バルト9ほかで公開