8歳年下くんとデートしたら…突然マジギレされた【シングルマザー妊活】

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【シングルマザー社長の妊活記 Vol.5】

「旦那はいらないけど種が欲しい」バツイチシングルマザーの杉沢志乃です。

 シングルマザーだからって家にこもるわけにはいきません。子供を連れてどこにでも繰り出すのが杉沢流。大好きな格闘技観戦にだって子連れで行っちゃいます。

◆シングルマザーの夜はLINEするヒマもない

 ある日、娘と女友達と3人で両国国技館で行なわれた総合格闘技の試合を観戦中、隣りに座るいかにもパリピ風な男性3人組にナンパされたのは、他でもない当時2歳の我が娘。お菓子で娘の気を引こうと頑張っている男性陣に対して、娘は最初こそ警戒していたものの、あっけなくお菓子に釣られて男3人に囲まれハーレム状態に。

 それがキッカケで、そのうちの1人(ツーブロックのロン毛君)と格闘技談義で盛り上がり、連絡先を交換しました。

 するとその日のうちからLINE攻撃が始まり、毎晩鳴る電話の嵐。

 申し訳ないのですが、シングルマザーの夜は忙しいのです。夕飯の準備から始まり、夕食を食べさせてる間に洗濯、翌日のお弁当作り、掃除、お風呂に入れ寝かしつけ。こんな時間に呑気に電話で世間話なんかしてられません。

 そんな、LINEの返信もままならず、電話も出られない私にしびれを切らせたのか、ツーブロックのロン毛君はだんだんと「会いたい」と言うようになってしまい、最初の出会いから1ヶ月後、ようやく食事に行くことになりました。

 私より8歳も年下の彼の会話は薄っぺらく子供じみていて……やや残念。でもスマートに会計を済ませてくれたりする男らしさや温厚な性格、娘がなついている点などを考えると好印象でした。

 ところが、3回目のデートの時に事件は起こりました。

◆「杉沢志乃は本名じゃない」と伝えた瞬間、大激怒!

 私も彼を信頼できるようになってきたので、「実は“杉沢志乃”という名前は本名じゃない」という話をしたところ、ツーブロックのロン毛君は突如、大激怒してしまいました。

 私は十代の頃から水商売に身を投じ、その名前で今も仕事をしているので、かれこれ17年「杉沢志乃」として過ごしています。今ではプライベートでも「杉沢志乃」と名乗る事が多く、いつもの流れで彼にも自己紹介していたのですが、彼からすると「偽名を使われた」という被害者意識を抱いたようです(どうやら過去にも独身と聞いていたのに、既婚者だったと嘘をつかれたことがあったらしい)。

 もちろん悪気があったわけではないので、理解してもらおうと、過去にホステスをしていた事、結婚や離婚の経緯、今の仕事の内容など、私がどうして「杉沢志乃」として生きているのか、1時間ほどかけて説明しました。

 しかし、「どんな理由があれ、偽名を使うなんて考えられない! 他にもウソをついている事があるんじゃないか!?」の一点張りで、なんなら私の生き方そのものを否定するほどの疑いぶり。とにかく怒りが止まらない様子。

 まぁ、ここまで怒っているようでは、私も無理にわかっていただこうとは思わない。私は静かに、「理解できないならしょうがない。でも否定される筋合いもないから」とだけ言い残し、その場を去りました。

 その日以降も子供を寝かしつけている時に限って毎晩鳴る電話、怒涛のLINE攻撃。シングルマザーの忙しい日常を理解してもらうのはなかなか難しいのかもしれませんね……。

<TEXT/杉沢志乃>

【杉沢志乃(すぎさわしの)】
35歳。東京生まれ。ナンバーワンホステス時代に独学で行政書士試験に合格。25歳で小説『キャバクラ嬢行政書士の事件簿』(ゴマブックス)を出版し、翌年『キャバギョ!』でDVD化。以後シリーズ3まで出版。映像メーカー広報部を経て、現在は女性向け映像メーカー「ラ・コビルナ」の代表取締役社長となる