心との付き合い方を知り、身体の感覚を知る #マインドフルネスでいまを生きる 最終回

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身体は自分という本質の表現体です。身体がなければ、私たちはなにもできません。それなのに、身体のことはおろそかにしがち。頭が痛くなれば、痛み止めを飲み、鼻水や咳が出れば、それらの症状を止める薬を飲み、そんなふうにして身体が発するシグナルを押さえ込んで、なんでこんなときに! と自分の身体を責めてみたり。
この連載では、主に心の扱い方としてマインドフルネスの紹介をしてきました。でも実は、一番大切なのは、身体の感覚なのです。身体の感覚とともにあるとき、私たちは、今この瞬間に生きることが容易くなります。身体の感覚は、今この瞬間の現実だからです。
今の自分の呼吸はどんなふうでしょう。これを読んでいるとき、息を止めたり、肩に力が入ったりしていませんか? 足の裏はどんな感じがしているでしょう? たとえ目は文字を追っていたとしても、そのときにも足やお尻や、全身が存在していることに気づいていますか? 目と、そこから入る情報処理に忙しい頭だけの存在になっていないでしょうか?
心との付き合い方を知っていることは、今この瞬間にいる役に立ちます。でも、身体に意識を向けていること、身体の声を繊細に聞くこと。それは、たいしたことがないように感じられるかもしれませんが、実はとても大きな影響があるものです。まずは自分の身体をととのえましょう。注意深くその声に耳を傾け、快・不快をきちんと感じましょう。
心地よく、自分本来のやさしい呼吸ができているかどうかは、もっともわかりやすい基準です。そうして心地のいい呼吸が導く方へ行ってみましょう。それはもしかしたら、頭で考えていた心地よさとは違うかもしれません。でも、自分の身体を信じてみましょう。わたしたちには、自分で自分の道を歩く力が標準搭載されています。
この回をもって、この連載は終了になります。ありがとうございました。
今日の1枚:
冬は空気が澄んでいて、夕陽がとてもきれいです。寒いけれど、冬の光って繊細ですきだなあとおもいます。
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