中谷美紀が美しき女盗賊に

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 中谷美紀と井上芳雄が、「ETERNAL CHIKAMATSU」などを演出したデビッド・ルボーによる舞台「黒蜥蜴」に出演することがわかった。同作は、江戸川乱歩の同名小説を、三島由紀夫が戯曲化した作品。中谷は美貌の女盗賊・黒蜥蜴を演じ、井上は名探偵・明智小五郎に扮している。

 「黒蜥蜴」は、宝石などの“美しいもの”を収集する黒蜥蜴と明智の対決、そしてライバル同士でありながら互いに強く惹かれあってしまう2人の悲恋の行方を描き出している。三島戯曲の最高傑作とも称され、これまでに何度も舞台化されており、京マチ子が黒蜥蜴を演じた「黒蜥蜴(1962)」、深作欣二監督作「黒蜥蜴(1968)」として映画化もされている。

 1988年に初来日を果たしたルボーは、日本に魅了され続けている理由として、歌舞伎と並び、三島由紀夫作品を挙げる演出家。黒蜥蜴というキャラクターを「目を見張るような絶世の美女」「この人のことを知りたいと、周囲に思わせる磁力の持ち主」と説明。一方、明智は「完全にアウトサイダーであり、ハンフリー・ボガードのようなハードボイルドですが、まっとうなモラルも併せ持っています」と語っており、中谷と井上は両キャラクターを演じる際に必要な資質を十分に兼ね備えていることを明かしている。

 ルボーに対して「『言葉の魔術師』という感じで、人を抵抗なく説得する天才なのではないかと思っています」と絶大な信頼を寄せる中谷。舞台4作目となった本作については「耽美的でありながら、毒も含んでいて、きちんとエンターテイメントになっている、とてもわかりやすい物語であるということが、この作品の魅力なのではないでしょうか」と述べている。

 ミュージカル界で活躍し続ける井上が本作への参加を決めたのは、ルボー演出による「ルドルフ ザ・ラスト・キス」(12年版)への出演がきっかけ。「いつかまたご一緒したい気持ちがあり、ルボーさんが来日するたびに顔を見せに行き、『いつかまた一緒にやりたい』と言い続けていました」と振り返り、「今の彼が何を考えて、何を表現しようとするのか知りたいですし、一緒に良い作品をつくれたらこんな幸せなことはないと思います」と喜びのコメントを寄せている。

 舞台「黒蜥蜴」は、18年1月に東京・日生劇場、2月上旬に大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演される。