Inc.:ビル・ゲイツとワレン・バフェットから人生と仕事について特別授業を受けられるなんて、そうそうあることではありません。

2017年1月27日金曜日の午後、米コロンビア大学のラーナー講堂は、ビジネス界であまりにも有名なこの2人のビリオネアとの質疑応答を待ち焦がれる学生たちの高揚したざわめきに満ちていました。

PBS(公共放送サービス)、The Weekのチャーリー・ローズ氏の司会で、両氏は人生体験や社会奉仕事業と政治に関する思い、さらには自身の所有する巨大企業の経営についてシェアしました。

ゲイツ氏とバフェット氏から現代の野心的な若き起業家たちに贈るアドバイス、トップ7をご紹介しましょう。

1. 好奇心の赴くままに進む


バフェット氏は、ゲイツ氏と自分を結び付けているのは世の中をもっと知りたいと思う感覚だと語りました。

バフェット氏の場合は、その好奇心は投資に関する本を読むことで満たされました。「私はここ、コロンビア大学の図書館にいました。それが私の人生をすっかり変えてしまったのです。とても多くのことを学べますよ」

ゲイツ氏も同意見で、読書と学習の重要性を力説しました。「この先何が起こるか予測してみましょう。そして、もし思った通りのことが起こらなかったら、自分の思い描いた世の中の構図のどこがまずかったのか考えてみてください」


2. 社会に還元する


「バフェット氏が世の中にこれだけ幅広く投資していることに私はとても感動しました」とゲイツ氏はバフェット氏の謙虚さとユーモアのセンスを称えました。「彼は自分がしていることを楽しみ、それを他人と分かち合っているのです」


3. 失敗にめげて諦めない


「人生は一寸先はわからない」これほど両氏の身に染みている言葉はありません。もしゲイツ氏が、彼の初期のベンチャーの1つであるTraf-O-Dataが失敗に終わったとき、そこで諦めていたら、マイクロソフト社の共同設立者にはなっていなかったでしょう。


4. 喜びを感じられることを追いかける


バフェット氏は情熱を傾けられる仕事を見つける必要性も力説しています。「仕事をする必要がなくてもしたいと思える仕事を探しなさい、と私はよく学生にアドバイスしています。見つかるまで諦めてはいけません」


5. 苦手なことに投資して克服する


バフェット氏は、コロンビア大学ビジネススクールの学生だったとき、人前で話そうとすると「身がすくむ」思いでした。そのぐらい人前で話すことが苦手だったのです。そこで、彼は自分に欠けたスキルを身につけようと決意しました。

「ニューヨークタイムズでパブリックスピーキングのクラスの広告を見て、早速それに登録したのです。現金で100ドル支払いましたが、それで人生が変わりました」とバフェット氏は語っています。


6. 運は程度まで信じる


ゲイツ氏は、もし彼が通っていた高校にコンピューターが導入されていなければマイクロソフトを設立していなかったでしょう。彼は、記憶をたどってみると、自分の好きなこととコンピューターチップの導入のタイミングが偶然にも完全に一致したことに気づきました。

しかし、ゲイツ氏の成功は運以上のものの結果です。マイクロソフト社の経営に当たっては、企業戦略をしっかり立てることで「リスク回避」を可能にし続けました。「全社員に少なくとも1年間は給料を支払えるぐらいのお金を必ず蓄えておくようにしていました。20歳でCEOをしている自分は、ちょっと場違いな気分を感じてもいましたが」

一方、バフェット氏は7、8歳の頃から投資に対して「興味とワクワク感」を感じてきたことや、投資に携わるのに適した気質を備えているおかげで、自力で考えることができたと語っています。


7. 良好な人間関係を維持して人の助けを借りる


バフェット氏もゲイツ氏も良好な人間関係を維持することは大切であり、とりわけ自分が尊敬する人たちとの関係を良好に保つことが重要であると述べています。「人間は自分が関わる人と同じ方向に引っ張られるものです。だから、自分もこの人みたいになりたいと思える人と関わるようにしましょう」とバフェット氏。

ゲイツ氏もこれにはまったく同感で、妻のメリンダのこととゲイツ基金で彼女がしている仕事について熱く語りました。「私たちはいつでも誰かの助けになれますし、反対に誰かから助けてもらうこともできます。」


Warren Buffett to College Students: Curiosity Can Change Your Life | Inc.com

Yeho Lucy Hwang(訳:春野ユリ)
Photo by Shutterstock