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100円(108円)だけど、これは十分使える!



『UVクラフトレジン液』

メーカー:ザ・ダイソー

製品ジャンル:手芸用品

実勢価格:108円



【連載企画】 ちょっと気になる“アレ”実際に試してみました!

DIGIMONO!スタッフが気になっていた製品を実際に試してみるレビューコーナー。定番デジタルグッズからちょっとした小物やサービスまで、ジャンルを問わず幅広く取り上げていきます。



まさか100均ショップにUVレジンがあるなんて。良い時代になりましたね……



プラケースから仮装グッズ、文具、掃除用具、USBケーブルなどの電気小物まで、あらゆるジャンルの製品を取り扱う100均ショップ。品質は微妙なことも多いですが、使い捨て感覚やお試し気分で使えることもあって、お世話になっている人も多いでしょう。かくいう私もよく買い物をするひとりでして、特に工作系の記事を作る際に材料探しで行くことが多いです。

そんな時に見つけたのが、今回取り上げる『UVクラフトレジン液』。最近ではクラウドファンディングサイト「Makuake」で注目を集めた『BONDIC(ボンディック)』が話題になりましたが、紫外線を当てると反応して固まる液体で、ホビーショップや手芸店などでは普通に販売されているものです。裏を返せば、そういったお店に行かなければ売っていなかった製品なので、100均ショップで見かけた時は非常に驚きました。よくよく売り場を見てみるとそこは手芸コーナーで、このレジンを使ってオリジナルのキーホルダーといったアクセサリを作ろうということでした。なるほど、納得です。

ちょうどその頃、USB端子にケーブルを半田付けする機会がありまして、コードの固定と絶縁にUVレジンが使えないかなと考え、1つ買ってみることにしました。これが思いのほかうまくいき、その後も何度かジャンパ線の固定、コネクタの仮止めなど、便利に活用しています。瞬間接着剤と違って白化しませんし、なにより、紫外線を当てるまで位置を自由に変えられるので、あわてることなく納得いくまで微調整できるのが良いところ。また、ホットボンドのように剥がれやすいということがなく、さらに低温で溶けることもないので、しっかりと固定できるのがメリットです。



▲丸く囲んだ部分のケーブルをUVレジンで固定しています。

もう一つUVレジンのメリットは、透明だということ。プラモデルのクリアパーツなどの接着、補修で使うのにぴったりです。試しに、透明なスプーンを例に使ってみましょう。



キレイに折れると思ったのですが、かなりひび割れてしまいました……。それはさておき、これを補修してみます。まずはUVレジンを爪楊枝など細かい作業がしやすい棒にとり、折れた断面にちょっとずつ付けていきます。少し粘性があるので、簡単に付けられます。



あとは断面を合わせて、紫外線を照射するだけ。気分はシュトロハイムです。UVレジンは紫外線の強さにもよりますが、大体10秒ほどで硬化します。紫外線ライトだと光が弱いため、表面がべとつくこともありますが、仕上げに太陽光に当てるようにすると良い感じに硬化してくれました。説明には太陽光で5〜30分とありましたが、経験上1〜2時間ほど当てた方がべとつきは収まりますね。





▲製品パッケージ背面の注意書き。

今回使用したのはハードタイプですが、少しくらいの曲げなら耐えられる粘り強さがあるため、接着した面を横から押したらポキッと折れてしまうことはありません。もちろん、曲げすぎれば折れますけど。曲げる場所へ使うのであれば、別途売られているソフトタイプを使うと良いでしょう。



ちなみに、ハードタイプ、ソフトタイプ以外にもラメ入りのものがあり、「どんな工作に使うんだ?」と不思議に思ったのですが、よく考えてみればそもそもが手芸用。むしろ工作用だと認識している自分がズレてました……。

紫外線LEDは便利だけど波長と強さは要チェック



硬化させるために必須となる紫外線は、LEDライトを使うのが便利ですが、ここで注意したいのは紫外線の“波長”と“強さ”。特に波長は、長め(390〜400nmくらい)だと硬化しないか、しても反応が遅いことが多かったです。少し価格が高くなりますが、なるべく365〜375nmあたりの波長の製品を選びましょう。より早く硬化させたいというのであれば、複数の紫外線LEDを使った多灯ライトがおすすめです。



個人的なおすすめを言わせてもらえれば、日亜化学工業のUV-LED(375nm)を採用した製品が良いです。これだとボタン電池を使ったキーホルダー型の小さいものでも、しっかりと硬化してくれました。

なお、蛍光灯管を使った製品ではなかなか固まってくれませんでした。さらに言うと、100均ショップで売られている「マジックライトペン」や、昔クレーンゲームで取ったブラックライトも紫外線LEDが使われているハズなんですが、こっちは全く硬化しませんでした。あと、殺菌用の紫外線(250〜260nm前後?)でもダメだったので、ご注意を。

ひび割れの修理をするなら粘度の低いものを!



薄いプラ板に剥離剤(手元にあったリップクリームを使いました)を塗り、そこにUVレジンを垂らして紫外線で硬化させると、水滴を垂らしたような丸くこんもりしたパーツができます。写真では光の加減で白く曇って見えますが、結構な透明度です。



アクセサリに使う手芸用ということで、粘度が高めだからこそできる芸当ですね。これを応用すれば、欠けたパーツの穴埋めや補修もできますし、うまく型が作れれば、透明パーツをイチから作ることもできます。ただし、隙間に染み込みにくいので、ひび割れの修理などには向いていません。こういった用途を考えているなら100均ショップではなく、ホビーショップなどで粘度の低いものを探すと良いかもしれません。

とはいえ、近所の100均ショップで手に入るという手軽さは魅力です。剥がれやすいパーツの保護とか、目印として指先で触ってわかる小さなドットを付けるとか、用途はいくらでも考えられます。工作用としてもかなり優秀なので、紫外線LEDライトと一緒に工具箱の中に常備しておくと便利ですよ。

文/宮里圭介

関連サイト



100円ショップ「ザ・ダイソー」公式サイト

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