2016年に世界で67.7万台を販売するなど、4年連続で過去最高の販売実績を記録したレクサス。2017年もニューモデルの投入が注目されており、その一台が発売が目前に迫った高級ラグジュアリークーペ「LC500」です。

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「LFA」の後継モデルともいえるスポーツクーペで、新開発のFRプラットフォームに現行「GS F」譲りの477psを発生する5.0L V8 NAエンジンをフロントミッドに搭載。

車両のスリーサイズは全長4,760mm、全幅1,920mm、全高1,345mmでホイールベースが2,870mmとなっています。

軽量化目的でフード、フェンダー、ドア・アウターパネル等にアルミ素材を、ルーフ、ドアインナーパネル等にCFRP(炭素繊維強化プラスチック)をそれぞれ採用することで、低重心化とヨー慣性モーメントの低減が図られています。

車両価格は1,300万円程度になるようで、3月16日から国内で発売が開始される模様。

一方、昨年3月のジュネーブモーターショーで公開された「LC500h」には、エンジンとモーター両方の出力制御が可能な「マルチステージハイブリッドシステム」を搭載。

こちらはガソリンモデルの発売から1ヶ月遅れの4月頃に発売されるようです。

注目は600ps/65kgmを発生する4.0L V8ツインターボエンジンに10速ATを組み合わせた最強モデル「LC F」の存在。車両価格は2,000万円超となるようで、来秋の登場が噂されています。

同エンジンは2018年のフルモデルチェンジが予想される次期「GS」の最強モデル「GS F」にも若干デチューンされて搭載される模様。

もう1台は11年ぶりのフルモデルチェンジとなるレクサスのフラッグシップモデル「LS500」で、年内の発売が予定されています。

今年1月のデトロイトモーターショー17でワールドプレミアされたばかりで、「LC」と共に新開発GA-Lプラットフォームを採用。現行モデルから更に拡大され、全長5,235mm、全幅1,900mm、全高1,450mm、ホイールベースが3,125mmの大型サルーンとなっています。

6ライトのキャビンデザインが特徴で、421ps/61kgmを発生する新開発3.5L V6ツインターボエンジンには、切れ味の良い変速が楽しめる「Direct-Shift 10AT」が組合わされます。

世界初の自動操舵で衝突回避を支援する「プリクラッシュセーフティ」は、ブレーキだけで衝突が回避できないとシステムが判断した場合、車線内の回避スペースを見つけてクルマが自動的に操舵、歩行者との衝突を回避。

また、高度運転支援技術「Lexus CoDrive」は、ドライバーの運転意図と協調した操舵制御や、ウィンカー操作による車線変更機能により、カーブの多い都市内の自動車専用道や渋滞時などでも、連続した運転支援を可能にしています。

トヨタはラグジュアリークーペ「LC」や、フラッグシップセダン新型「LS」に象徴されるように、2017年をレクサスブランド変革の年と捉えているそうで、新たな驚きと感動を提供するラグジュアリーライフスタイルブランドへと進化すべく努力していく考えのようです。

(Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車

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