好セーブを連発した清水GK六反勇治

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[2.4 練習試合 柏0-1清水 指宿]

 ビッグセーブ連発にも飄々としていた。清水エスパルスは主力組で臨んだ1、2本目の80分で柏に1-0で勝利。2本目の21分までゴールを守ったGK六反勇治は61分間をきっちり無失点に抑えた。

 柏に押し込まれた立ち上がり。1本目の17分、18分と立て続けに好セーブを見せると、2本目の7分にもDF中山雄太から1本のロングスルーパスで抜け出したFWクリスティアーノのシュートを鋭い反応で弾き出した。

「最初の20分は柏のプレッシャーか、J1のプレッシャーか分からないけど、良くなかった。立ち上がりのピンチ、後半最初の1対1と、自分が抑えられたのはチームとしても大きかったと思う」

 劣勢の時間帯をしのぎ、2本目11分に先制点。その後も安定感のあるセービングで柏攻撃陣を完封し、勝利に貢献した。それでも「いいセーブができたのは良かったけど、自分が何もしないで勝つほうがキーパーとしては好き。シュートを1本も打たれずに勝つチームが一番強いと思うので」と淡々と振り返った。

 今月25日の開幕戦まで、J1クラブとの対外試合はこの柏戦のみ。「試合内容はどちらに転んでもおかしくなかったけど、若い選手が多い中、失敗で終えるより、成功で終えるほうがいい」。昨季、J2を戦ってきたチームにとって、J1クラブとの練習試合で得るものは多かった。

 柏のクリスティアーノ、FWディエゴ・オリヴェイラ、FWハモン・ロペスというブラジル人トリオに対し、「3人の外国人選手はJ1でもトップレベル」と評した六反は「ボランチの2人も器用だし、後半の1対1の場面のように、センターバックの選手が30mの縦パスを入れられる。ものすごく良いチームだったし、『J2だとこのパスは出てこないよね』と話している選手もいた」と指摘。「去年は体験できなかったチームだと思うし、そういう感覚を負けて感じるのではなく、試合に勝って感じられたのは良かったと思う」と、その意義を強調した。

 福岡でプロのキャリアをスタートさせ、横浜FM、仙台を経て今季より清水に加入。4クラブ目の新たな挑戦に「今まではどちらかと言うと守備の強いチームにいて、初めてほぼ攻撃にかけているチームに来た。そこは少しギャップがある」と、新鮮さも感じている。

「4チーム目になるけど、それぞれチームカラーがあるし、どのチームにもそのチームならではの伝統がある」。清水というクラブの伝統を聞かれた六反は「オリジナル10のチーム」と即答。クラブの環境やサポーターの歓迎にも満足しているようで、「施設や練習場は今まで一番いい。ご飯もおいしいし、景色もきれいだし、言うことない」と満面の笑みを浮かべた。

 とはいえ、何よりも大事なのはピッチ上での結果。「もともとはJ1で結果を残して、タイトルを取ってきたチーム。今の立ち位置はそうではないと思うし、そこに早く戻らないといけない。少しでもその手助けができればと思っている」と力強く誓った。

(取材・文 西山紘平)


●2016シーズンJリーグ全クラブ練習試合