4日、米カリフォルニア大学サンディエゴ校が今年6月の卒業式にダライ・ラマ14世を招待すると発表したことについて、中国紙・環球時報は「中国人留学生が憤慨し、強く反発している」と伝えた。写真はダライ・ラマ14世。

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2017年2月4日、米カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)が今年6月の卒業式にダライ・ラマ14世を招待すると発表したことについて、中国紙・環球時報は「中国人留学生が憤慨し、強く反発している」と伝えた。

同校によると、ダライ・ラマ14世は6月17日に行われる本科生の卒業式に出席し、講演を行う予定だという。記事はこれについて、現地の中国人留学生から反発の声が挙がっていると強調している。

記事によると、現地の留学生団体「中国学生学者連合会(CSSA)」は3日に発表した声明で「ダライ・ラマ14世は単純な宗教家ではなく、長きにわたって祖国分裂を進め、民族の団結を破壊してきた政治亡命者だ」と批判。近年、欧米の政府要人らがダライ・ラマ14世の訪問を許可したり、同校の校長がかつて本人と面会したことがあることについて、「これらの行為は中国に対する内政干渉であるだけでなく、同校の中国人留学生や学者の感情を大きく傷つけ、国家間にマイナスの影響をもたらすものだ」と強く反発している。CSSAはロサンゼルスの中国総領事館と連絡を取り、同校に対して申し入れをしているが、返答はないという。

また、別の留学生団体「UCSD中国同学連合会」の担当者も、「メンバーとこれについて議論したが、みんな興奮して収拾がつかなかった」とし、「別の場所ならともかく、なぜ私たちの卒業式に呼ぶのか。もし卒業式に両親がはるばるやってきて、中国分裂を目論む人間が壇上で話しているのを見たら、きっと怒って帰ってしまうだろう」と話しているという。

さらに記事は、中国人留学生のコメントも紹介。「学生たちは、フェイスブックでコメントしたり、大学のサイトに匿名のコメントを残したりして働きかけている。今年の卒業生の声は届きやすいので、手紙を書いた人もいる」といった声や、「ダライ・ラマ14世を招待したら、中国が対抗措置をとるんじゃないかと心配している学生もいる。たとえばUCSDの学歴を認定しないとか。そうなれば就職に影響する」といった声など、ダライ・ラマ14世の招待に反対する声を伝えている。(翻訳・編集/北田)