1本目32分にPKを止められたFW鄭大世だが、2本目にしっかりゴール

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[2.4 練習試合 柏0-1清水 指宿]

 期する思いがあった。清水エスパルスは主力組で臨んだ1、2本目の80分で柏に1-0で勝利。決勝点を決めたFW鄭大世は「今日の試合には思い入れがあった」と、単なる練習試合以上の意味を持たせていた。

 15年夏に水原三星(韓国)から清水に加入し、5年ぶりのJリーグ復帰を果たした鄭大世だったが、チームはその年にJ2降格。「降格が決まった仙台戦の次の相手が柏で、完敗した印象が強くあった」。ホーム最終戦で0-3の完敗を喫し、5連敗となったのが柏戦。クラブ史上初のJ2降格という現実とともに当時の記憶が脳裏に焼き付いていた。

「J2で修行してきて、組織力を向上させて、あの柏相手にどこまでできるか。組織的に戦えば大崩れしないことが分かった」。J2の厳しい戦いを勝ち抜いた昨季の経験が、確実にチームの力になっていることを実感できた。

 昨季は37試合で26ゴールを量産し、2位のFW都倉賢(札幌)に7点差を付ける断トツのJ2得点王に輝いた。「J2に行って、得点感覚は蘇った」という頼もしエースはこの日も確実にゴール。1本目32分に自ら獲得したPKはGK中村航輔に止められたが、2本目11分、左サイドをえぐったMF白崎凌兵のマイナスの折り返しを左足の柔らかいタッチでゴール右隅に流し込んだ。

「J1が相手でも、いい動きをすればチャンスは来る。シラ(白崎)はいつも自分の動きを見てくれているし、力まずにうまく合わせることができた」。1日に行われた京都戦に続く練習試合2戦連発。「PKは外したけど、久々にJ1のチームと試合をして楽しかった」と笑顔を見せると、「キャンプ中はいつも調子がいい。シーズンに入ると、右肩下がりに落ちていくので」とジョークをまじえるなど、口も滑らかだった。

(取材・文 西山紘平)


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