女子テニス界の新鋭、大坂なおみ(19)の“雑草魂”が開花した! コーチはお金のかかるプロは頼めず父親ひとりだ。ライバルがアカデミーに通う中、お金が掛からない公営のコートや公園で黙々とラケットをひたすら振り続けた。大坂が、世界四大大会の一つ、全豪オープンで大健闘。2回戦で敗れたものの、世界ランキング9位の強豪相手にサービスキープをするなど、一時は互角以上のプレーも見せた。

 大坂の持ち味は、日本人離れした体格とパワー、そしてスピードだ。いずれも中南米・ハイチ共和国出身の父親譲りのものだが、実は彼女、“清貧のナニワ節”で這い上がってきた選手。
 「彼女はアカデミー出身のエリートではありません。ジュニア大会にも出場せず、下部の無名大会でコツコツとやってきた叩き上げの選手です」(特派記者)

 テニスに限らず、近年のスポーツ組織は、幼少期から英才教育が行われ、全国から有望な人材をアカデミーに集めてふるいにかける。そこで生き残った者が“世界のステージ”へ上がる図式だ。しかし、大坂はそのエリートコースを歩んではいない。
 「父親もテニス経験者ですが、一流プレーヤーではない。彼女も年上ばかりを相手に、ボロ負けを繰り返してきました」(関係者)

 また、テニス界では14歳以下のプロ宣言が認められていない。大きな国際試合では、17歳まで出場できない大会もある。
 「そのためテニス界では、15歳から17歳を対象に、次世代の有望株の発掘も行われる。そこで、“アカデミー出身のエリートを打ち負かす骨太な選手がいる”と目を付けられ、大坂にもやっと光が当たった。年上相手に戦ってきたことでパワーとスタミナはピカイチでしたからね」(同)

 サーブは女子では最速レベルの200キロ超えも計測する。あの錦織圭以上のスピードだ。
 「今では協賛企業の援助も受けられるまでになりましたが、公園での練習も続けています」(同)

 アメリカでの生活が長かったため、まだ日本語は片言の大坂。公園で培われた雑草魂には好感が持てるが、大観衆を前にすると緊張してしまう一面もあるという。
 大坂は、「東京オリンピック」に出場するのが夢と語っている。これから2020年に向かって確実にランキングを上げてくるはずだ。褐色のクイーン・大阪が“雑草魂”で栄冠を掴み取る可能性は限りなく高い。