便秘のつらさはなった人にしかわからないものがありますよね。あまりに酷い場合には便秘薬のお世話になることもあるでしょう。でも便秘薬にも種類があって、間違えた使い方をするともっと苦しむこともありえます。便秘の種類と、便秘薬の選び方について調べたので参考にしてみてくださいね。

まずは便秘の種類を知ろう

便秘は大きく分けて、大腸や直腸などの機能になんらかの不具合が生じて起こる「機能性便秘」と、腸の形状異常や消化管自体に原因があって通過障害が起こる「器質性便秘」があります。日本人の便秘の原因の多くは機能性便秘で、機能性便秘も4つに分類されます。

●弛緩性便秘

大腸の蠕動運動が不活発、腹筋の低下により便を肛門まで押し出せず、腸内に便が長くとどまり、水分が過剰に吸収されて硬くなってしまう。お腹の張りや残便感がある。

けいれん性便秘

心理的ストレスにより、自律神経の副交感神経が過度に興奮し、腸が緊張し過ぎて便がうまく運ばれない。ウサギのふんのようなコロコロうんちや、便秘と下痢を交互に繰り返すことがある。

●食事性便秘

食物繊維の不足により、腸への刺激がなくなり便意が起きない。食事が偏っていたり、食事量が少ない場合に起こりやすい。

●直腸性便秘

便が直腸(肛門のそば)まで来ているのに便意を感じず、直腸に便が停留して排便できない。寝たきりの人や、痔、トイレに行けないなどで排便を我慢する習慣がある人に起こりやすい。

下剤の種類その1:刺激性下剤とは?

大腸や小腸を刺激して、蠕動運動を活発にさせて便を出すタイプの下剤です。市販の便秘薬(下剤)に多く、アントラキノン系とジフェニルメタン系の2種類があります。アントラキノン系の下剤には、アロエ・センナ・ダイオウエキス・コーラック・スルーラックなどがあり、服用してから6時間程度で効果が発生します。

ジフェニルメタン系はお腹が痛くなりにくいのが特徴で、ラキソベロン・コーラックソフト・ビオフェルミン・サトラックスエースなどがあり、服用してから7時間程度で効果が発生します。いずれも、妊婦さんや授乳中の人は原則として服用してはいけません。けいれん性便秘の人、肛門裂傷がある人、腸管出血がある人も使用を避けましょう。また常用すると刺激に鈍感になり、自然なお通じが遠ざかるケースが報告されています。

下剤の種類その2:機械性下剤とは?

便自体に働きかけて水分で柔らかくしたり、便のカサを増やして排泄しやすくします。効き目は穏やかで即効性には欠けますが依存性はほとんどありません。ウィズワン・サトラックス・コーラックデトファイバーなどの膨張性下剤は水分を吸収させて便を柔らかくし、便を膨大させて排便を促進します。

酸化マグネシウム・硫酸マグネシウムなどの塩類下剤は病院でも多く使われ、浸透圧の高いマグネシウムなどで大腸内の水分量を増やして便を柔らかくします。他に大腸刺激性下剤と併用されることが多く、便が腸の表面に引っかからないようにする湿潤性下剤、ソルビトール・マルツエキスなど浸透圧で便を柔らかくし、腸内の善玉菌を増やす糖類下剤があります。

どうしても辛い時にはお世話になることも大切ですが、便秘薬では便秘自体は治りません。食生活の改善や運動を取り入れて、薬に頼らない習慣を身に付けたいものですね。


writer:しゃけごはん