26日、アニメ「スラムダンク」の大ファンという中国人観光客が鎌倉を訪れた時の感動を旅日記につづっている。資料写真。

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2017年1月26日、アニメ「スラムダンク」の大ファンという中国人観光客が鎌倉を訪れた時の感動を旅日記につづっている。

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「スラムダンク」の影響で私はバスケットボールに目覚めた。作品に登場する天才・流川にリバウンドの桜木、ディフェンスの赤木…。彼らのまねをし、主題歌「君が好きだと叫びたい」を聞くたびに言いようのない感動に襲われていた。「オープニングに出て来るあの踏切に行けば自分の晴子に出会えるのではないか?」―。踏切が鎌倉にあると知った日から、鎌倉は「私が一番行きたい場所」になったのだった。

江ノ電は「ロマン」「文化」の代名詞だ。電車は建物の間をゆっくりと走り、窓の向こうには突然、広々とした明るい景色が広がる。湘南の海の色は透明感ある紺碧。下車して鎌倉高校前踏切に直行してみると、そこにはすでに多くの人が集まっていた。そこで聞こえてきたのは若い女性の感慨深げな「どうして中国人ばかりなの?」という言葉だ。そう!ほぼ全員が中国人だったのだ。男性の多くは、桜木のポーズをまねて写真を撮っている。どうやら「若者の夢」を持って訪れる人は多いようだ。

昼食を食べたのは適当に選んだ店だったが、「おいしい」と言わざるを得なかった。食材がとても新鮮で、日ごろ魚が苦手な私でも箸が進んだ。店主は英語があまり上手ではないが、話し好きなおじさんだった。「深夜食堂」のマスターに少しに似た感じ。おじさんは私のカメラを見て自慢げに「日本製?」と英語で聞いて来た。私が「ドイツ製」と答えるとカメラを手に取ってしげしげと見つめ、自身も撮影が好きなこと、使っているのはキヤノンのカメラだということを話してくれた。

おいしい食事を食べた後、私は海へ行ってみることにした。海岸線から離れた場所で暮らす人間にとって、海は巨大な吸引力を持つ存在だからだ。日本には京都、奈良、鎌倉という三大古都がある。私は以前、京都と奈良に行ったことがあり、どちらにも心を酔わせる美を感じた。ただ、この鎌倉は海に面しているという点で他の2都市と大きな違いがあるのだ。湘南の海は特別澄んでいて、深い青はこの上ない美しさ。大人の男子にとって、湘南の海の色はティファニーブルーよりも魅力的なのだ。私は突然、日本でずっと暮らしてみたいという思いに駆られた。(翻訳・編集/野谷)