アパートの一室から30年間隠されていた幻のフェラーリが見つかる

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ハリウッドにあるアパートの一室で、30年間こっそりと保管されていた「フェラーリ 250GT ピニンファリーナ クーペ」が見つかりました。車庫でも何でもない部屋にどうやってフェラーリが入ったのか、なぜ30年の時を経て発見されたのか、ということについて、Petroliciousが現在の持ち主にインタビューを行っています。

Apartment Find: This Ferrari 250 GT PF Coupe Was Hidden In Hollywood For Decades • Petrolicious

http://petrolicious.com/apartment-find-this-ferrari-250-gt-pf-coupe-was-hidden-in-hollywood-for-decades

これがそのフェラーリ250 GT PF Coupe。ダイニングの隣にある部屋に入っています。



壁際にぴったり沿う形。



扉はこんな感じ。



この角度から見ると「家の中にフェラーリ」というのがわかってなかなか異様です。



フロント部分。



後ろ。



このフェラーリは製造工場で1959年10月に組み立てか開始され12月に完成したもの。ある男性が1975年7月29日に初代オーナーから購入し、8年間はドライブを楽しんだのですが、ある時を境に「外に出さず、家の中で保管する」ことに方針転換したようです。そしてそれから30年間、フェラーリはアパートに住んでいる家族以外の目には触れないところで隠され続けていたわけ。

2代目オーナーの顧問弁護士は、男性の家族から「アパートの中に、運転されることもなく30年間も車が保管されている」という話は聞いていたものの、男性が話したがらないこともあって、長年、何の車を持っているのか知りませんでした。しかし、男性が退職して引っ越すという段階になって、初めてアパートで保管されているのが「フェラーリ 250GT ピニンファリーナ クーペ」だと知った弁護士は「自分の見ているものが信じられなかった」そうです。そして男性に「もし売るつもりなら連絡してください」と伝え、ほどなくして男性からこのフェラーリを購入しました。

しかし、弁護士は購入した車をいかに外に出すかということに苦しむことになります。

そもそもフェラーリが置かれていたのは、完全に閉じきったアパートの一室。実は、2代目オーナーの男性は部屋の壁をまるで扉のように開けられるように改造して、そこへ傾斜した台を使って車を「転がし入れた」そうです。部屋にはフェラーリに関するあらゆる資料がファイルに保存されていて、その中にマンガの「壁に穴を開ける」というページが挟まっていたことから、男性はここから着想を得たと見られています。

これがその壁。



2代目オーナーは車を部屋に入れたあと、エンジン、トランスミッション、タイヤを取り外し、地震対策として車にワイヤーでジャックスタンドを取り付けました。弁護士が車を見せてもらったときには、エンジンは完璧にレストアされていて、タイヤも磨き上げられクロムのメッキが施されていました。ただ、レストア後にガソリンが入れられた様子はなく、書類によれば、1990年にトランスミッションを購入したのを最後に、車はノータッチの状態で保管されていたようです。

扉の外から見た様子。



外されたタイヤが壁に立てかけられています。



部屋の中には額縁に入った状態のフェラーリのロゴ。



車外に出されたエンジン。



エンジンルームからはすっぽりとエンジンの姿が消えています。



もともとフェラーリは外装が白、インテリアが赤だったそうですが、弁護士が譲り受けた時点では外装がシルバー、インテリアが黒に変更されていました。なお、ナンバーはオリジナルのままだそうです。



2代目オーナーはフェラーリをアパートの中に閉じ込めた後、壁を元通りに固定してしまったので、フェラーリを購入した弁護士は土建業者を雇い壁を再び切り取る必要がありました。幸いなことに壁を最初と同じく扉のような形で開くことに成功。取り外されていたタイヤを再び車にセットし、車をアパートに入れた時と同じ傾斜を使って5人がかりで押し出したとのこと。車を外に出すまでには約5時間を必要としました。その後、車は整備士の元に出され、現在は足りないパーツを加えるなどして修復中です。