“いじわる”経理社員は、なぜ生まれるのか?

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「経費精算で融通がきかない」「書類の処理の仕方を教えてくれない」。こうした経理トラブルのご経験はありませんか?

なぜ、こうした”いじわる”が起こるのかを考えてみましょう。

経理のプロフェッショナルであり、最新刊『スピード経理で会社が儲かる』の著者、前田氏がその詳細を語ります。

【実話】経理の世界は、きれいごとばかりではない

 若い頃、転職先で引き継ぎを受けたときに嫌な思いをしたことが何度かありました。

 例外事項を教えてくれたり、例外の伝票は別にしておいてくれればいいのに、何も教えてくれない人がいました。

 さらに、例外の伝票をわざと混ぜておき、私が普通に処理をしたら「違う!」と1回1回大きな声で指摘をするのです。私に能力がないかのようにアピールする人もいました。

 また別の会社では、こちらが笑ってしまうくらいの「超」がつくほどの早口で説明するので、何を言っているのかわからず、メモもとれません。

 それで「もう教えましたから」「さっき聞いてなかったんですか?」と平然と言われたりしたこともありました。

 若いときは、なぜその人たちがいじわるをするのかがわかりませんでしたが、今ならわかります。

 後任者である私が、前任者である自分たちより「速く」仕事ができてしまうと、自分の存在価値がなくなってしまうと思ったのでしょう。

 それでわざといじわるをして、私が要領の悪い人のように周囲に見せたのです。

 つまり、「私は優秀だったんですよ。私が辞めたら後から大変なことになります」アピールをしたかったようです。

 経理の世界も、きれいごとばかりではないのです。