「牝猫たち」の劇中カット (C)2016 日活

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 1970〜80年代に社会現象となった成人映画レーベル「日活ロマンポルノ」を、行定勲、塩田明彦、白石和彌、園子温、中田秀夫という5人の実力派監督で復活させた「日活ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」の第3弾、白石監督作「牝猫たち」のメイキング映像を、映画.comが独占入手した。

 同作は、ワーキングプアの雅子をはじめ、それぞれの悩みを抱える3人の風俗嬢が東京・池袋の街をさまよい、何かにすがりながら生きていく姿を描く群像劇。「紙の月」の井端珠里、「アルビノ」の真上さつき、「沈黙 サイレンス」にも出演している美知枝が主演した。

 田中登監督の「牝猫たちの夜」にオマージュを捧げたという白石監督は「歩く先が見えないことが、実は日本社会そのものに見えればと思った。ルポルタージュの映像化という感覚も狙っていた」と述べているように、風俗嬢たちの悲喜がコミカルに、そして切実に映し出され、放浪する女たちが生々しく活写されている。

 約3分のメイキング映像には、井端が池袋の街をさまようシーンや、ロマンポルノの“レジェンド”白川和子がSMクラブのマダム役で登場し、井端と美知枝が緊縛され、吊るされている場面が収められている。また濡れ場のシーンを白石監督が念入りに演出する様子などが映し出されており、生々しく濃厚な撮影だったことが伝わる貴重な映像となっている。

 なお、第1弾の行定監督「ジムノペディに乱れる」、第2弾の塩田監督「風に濡れた女」に続き、「牝猫たち」の本編が動画配信サービスbonoboで独占配信がスタート。新作映画がメイン劇場での上映直後にネット配信で視聴できる新たな試みで、注目を集めている。また、独占配信に合わせてbonoboでは、ロマンポルノの名作と新作が合わせて廉価で楽しめる「早出しバレンタイン 特別キャンペーン」も実施している。