ピアノ調律師・外村直樹を演じる山崎賢人

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累計50万部発行のベストセラー小説「羊と鋼の森」(宮下奈都・著)の実写映画化で、ピアノ調律に魅せられる主人公の青年・外村直樹を俳優の山崎賢人が演じることが分かった。また、外村を導く調律師役で三浦友和が出演する。

三浦友和演じる板鳥が、山崎演じる外村直樹にさまざまな影響を与える

原作は、「火花」や「君の膵臓をたべたい」などの話題作を抑えて2016年本屋大賞第1位を獲得した作品で、青年・外村(山崎)の成長を静謐な筆致で描いた物語。北海道の田舎で育った高校生の外村は、調律師の板鳥宗一郎(三浦)の調律したピアノの音に出会い、調律師になることを決意。専門学校に通ったのち、板鳥のいる楽器店で働き始める。外村は、自分に調律の才能があるのか悩みながらもピアノを介して多くの人と出会い、自分の求める音を追い求めていく――というストーリーだ。メガホンを取るのは、映画「orange−オレンジ−」(2016年)でも山崎とタッグを組んだ橋本光二郎氏。

山崎は昨年、映画「四月は君の嘘」でピアニスト役を経験済みだが、今回は演奏とは違った技術が求められるピアノ調律師役。この役を演じるにあたり、山崎は昨年末から調律の練習を重ねている。さらに、ほかのキャストよりも早くロケ地・北海道入りし、2月中旬に予定されているクランクインの前に集中して特訓を受けるなど気合い十分。山崎は今回の役柄について「才能が必要なのか、努力が必要なのか、誰のための仕事なのか、調律師、そして人として悩み、失敗しながらも一歩一歩成長していく外村にすごく共感しました。どの職業で生きている方にも共感してもらえるものが必ずあると思います」とアピールする。

映画「羊と鋼の森」は2018年公開予定。

■主演:山崎賢人 外村直樹役

「原作を読んで音、景色、匂い、人と人との関係、全てが繊細で丁寧ですごく優しい空気で描かれているなと思いました。才能が必要なのか、努力が必要なのか、誰のための仕事なのか、調律師、そして人として悩み、失敗しながらも一歩一歩成長していく外村にすごく共感しました。どの職業で生きている方にも共感してもらえるものが必ずあると思います。調律そして、森とピアノの独特の表現をどう映像にしていくのかすごくわくわくしています。そして外村直樹をとにかく一歩ずつ丁寧に生きたいと思います。『orange』でお世話になった橋本監督、そして大先輩である三浦友和さんと共演させていただくこともすごく楽しみです」

■三浦友和 板鳥宗一郎役

「一人の高校生がピアノの調律師になりたいと思うきっかけになったピアノの一音。森の匂いのする音、景色の見える音。どう映像化し、聞かせるのか、橋本監督に一読者として期待しています。我々俳優陣も原作の音色を壊さないよう、より繊細な心で臨みたいと思います」

■原作者 宮下奈都氏

「映画化が決まったとき、ドキドキしました。うれしさだけではない、不安も混じったドキドキでした。『羊と鋼の森』は読んでくれた人の胸の中でだけ響く物語だと思っていたからです。映画では、調律によって変化していく音色をどんなふうに表現するのか、あの森の匂いを、気配を、音をどうやって映像化するのか。やれるものならやってみてください、という気持ちでした。実をいうと今もドキドキしています。素晴らしい監督と俳優陣の名前を聞いて、今は期待でドキドキしながら、映画をとても楽しみにしています」

■橋本光二郎監督

「静かで美しいが、同時に力強いものを秘めた映画。『羊と鋼の森』は、そのような映画になってほしいと思っています。雪に包まれた北海道の地や、流麗なピアノ曲が美しいのは確かですが、それ以上に、まっすぐ、たっだまっすぐひたむきに自分の仕事や人生に向かっていく人間の姿こそが何よりも美しいのだという思いが、観てくれた方に熱く伝わってくれればと思います」