科学技術先進国といえば米国がトップと言われているが、近年は中国の躍進が目覚ましいようだ。中国メディアの捜狐はこのほど、世界の科学技術分野における中国の立ち位置と今後の見通しに関する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 科学技術先進国といえば米国がトップと言われているが、近年は中国の躍進が目覚ましいようだ。中国メディアの捜狐はこのほど、世界の科学技術分野における中国の立ち位置と今後の見通しに関する記事を掲載した。

 記事はまず、2016年の中国の成果を振り返り、量子衛星の打ち上げ、純中国製スパコンが性能ランキングで初の世界一を獲得したこと、新型ロケット「長征7号」や「長征5号」の打ち上げ、世界最大の電波望遠鏡・FASTの運用開始、宇宙実験室「天宮2号」にまつわるニュースなどを取り上げ、自国の科学技術の目覚ましい躍進ぶりを強調した。

 中国の科学技術がこのような爆発的な発展を遂げていることは、「国際特許の出願数」、「論文数」、「国際的な科学雑誌への掲載数」のデータからもよく分かるという。15年の特許協力条約(PCT)に基づく特許の国際出願件数は、米国が1位、日本が2位、EUが3位、中国は4位だった。

 記事は、PCT出願数が日本より少ないのは、国内市場が巨大である中国では、国際市場における特許に対する意識が薄いからだと分析。ここ最近申請数が唯一急増している中国は、今後日本と第2位の座を巡って争うことになるだろうと自信を見せた。

 また論文数でも、主要な研究テーマのなかで、革新的な論文として選ばれた論文の数は米国、英国に次いで中国は3番目の多さであると紹介。国際的な科学雑誌への掲載数でも2010年から連続で世界第2位をキープしていると伝えた。

 では、ここまで「爆発的に発展」しているのはなぜなのだろうか。その理由として記事は、「人材」と「経費」の2つがあるとした。高等教育に力を入れ始めた中国では大卒者が急増して人材が豊かになったとした。また、03年の神舟5号打ち上げ時と16年の天宮2号打ち上げ時のコントロールセンターの写真を掲載しているが、明らかに世代交代が進んでいるのが分かる。

 それに加え、国が巨額の資金を拠出して研究開発に力を入れており、拠出額は11年に日本を超え、14年にはすでに日本の倍になったほどだ。80、90年代に国が力を入れた結果、2008年以降にノーベル賞受賞者が増加した日本を例に、投資とリターンは比例するとし、「中国の科学技術力は今後も右肩上がりを維持する」と期待を見せた。豊富な資金で技術開発に力を入れる中国は、日本にとって強力なライバルとなりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)