2017年は欧米で重要な政治イベントが多く、先が読めない年になりそう。そんなときに期待できる3つのテーマを取り上げ、注目銘柄を紹介します。

■2017年、株式市場の注目テーマ

 2017年は米国で新政権が誕生することや欧州で重要な選挙が続くなど、不確実性が高まる年となりそうですが、中長期的に有望な分野には資金が向かうと見られます。有望な分野として本稿で取り上げているのはサイバーセキュリティ、自動運転、無人化技術です。

 これらは近年すでに話題となっているテーマであり、目新しいものとは言えませんが、これらのインターネット検索数は増え続けており、2017年においてもトレンドワードとして相場の材料になる可能性が高い分野だと考えられます。

■サイバーセキュリティ

 情報技術のさらなる高度化により、国家の安全保障上の問題や、企業の機密情報や顧客情報の漏洩などのリスクは常に存在します。サイバーセキュリティは景気動向に関係なく需要が見込める分野であり、投資の面からは有望な分野のひとつと考えられます。この分野においては様々なサイバー攻撃に対応してきた米国やイスラエルの企業に実績があります。日本企業は国内の販売のパートナーとして提携しているため、国内におけるサイバーセキュリティの需要を享受できるでしょう。

●シマンテック(SYMC)

 米国に本社を置く、コンピューターウイルス対策ソフトウエア最大手。日本ではサイバネットシステム(4312)、伊藤忠テクノソリューションズ(4739)、日立製作所(6501)、NEC(6701)、富士通(6702)、ネットワンシステムズ(7518)、NTTデータ(9613)などと販売提携。

●チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ(CHKP)

 イスラエルに本社を置き、セキュリティー対策のソフトウェア・ハードウェアを開発。ネットワークセキュリティ機器市場では、世界最大手のひとつ。日本では伊藤忠テクノソリューションズ(4739)、日立製作所(6501)、NEC(6701)、ネットワンシステムズ(7518)などと販売提携。

●パロアルトネットワークス(PANW)

 米国に本社を置き、ネットワークセキュリティサービスを提供。次世代型ファイヤーウォールの先駆者として高評価。日本では伊藤忠テクノソリューションズ(4739)、日立製作所(6501)、ネットワンシステムズ(7518)、大日本印刷(7912)、SCSK(9719)などと販売提携。

●フォーティネット(FTNT)

 米国に本社を置くネットワークセキュリティ機器市場における世界大手。次世代ファイヤーウォールや統合脅威管理の機器を提供。日本では新日鉄住金ソリューションズ(2327)、伊藤忠テクノソリューションズ(4739)、日立製作所(6501)、NEC(6701)、SCSK(9719)などと販売提携。

●プルーフポイント(PFPT)

 米国に本社を置き、メールやソーシャルメディア、モバイルアプリなどを介して配信される先進的攻撃からユーザーを守るサービスを提供。日本では双日(2768)、野村総合研究所(4307)、NEC(6701)、シーイーシー(9692)、NSD(9759)などと販売提携。

●ファイア・アイ(FEYE)

 米国に本社を置くネットワークセキュリティサービス提供会社で、最新の攻撃から防御する適応型防御によりサイバー攻撃の検知、対処、脅威からの保護を支援。NATO(北大西洋条約機構)とサイバーセキュリティの情報共有に関する産業パートナーシップ協定。日立製作所(6501)、富士通(6702)、NTT(9432)、関西電力(9503)などと販売提携。

小野田 慎[著]