米国のトランプ大統領が、全世界からの難民受け入れを120日間禁止する大統領令に署名したことで、タイのバンコクでは100人以上の難民が行き場を失っている。その中には脱北者も含まれている。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に推計によると、今回の措置で米国を目指していた約2万人の難民が足止めされている。AFP通信は、そのうちの100人以上がバンコクで足止めされていると伝えた。

UNHCR駐タイ事務所のジェニー・ボーズ氏は「今後120日間でタイから米国に向かう予定だった難民は数百人に及び、中には10代の少年も含まれているが、今回の大統領令で足止めされている」とし「今後何が起こるかわからない。心が痛む」と述べた。

この中には脱北者も含まれていると、韓国の聯合ニュースが伝えている。

現地の関係者は、少数の脱北者が米国行きの許可を得て、渡米を控えてバンコクに滞在していたが、今回の大統領令により先行きが不透明になっていると述べた。

現在、北朝鮮から韓国や第三国に向かう脱北者は、中国からラオスを経てタイに向かうルートを使うのが一般的だ。

また、アジアやアフリカからの難民も、交通の要衝であるバンコクに集まる。しかし、タイ政府は難民受け入れを公式には行なっておらず、また、不法移民と難民を区別していないため、難民は逮捕と強制送還の危険にさらされている。