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●スマホ向けミキサーから新サービスまで幅広い製品ラインナップ
ローランドは、先月米国にて開催された「2017 NAMM Show」で発表された新製品などを国内でお披露目する「ローランド/ボス 2017春の新製品発表会」を開催した。また、最新の楽器や音楽制作機器のみならず、同社の将来的根幹サービスの1つとなるであろう、新プラットフォーム「Roland Cloud」も発表されるなど、まさに要注目のイベントとなった。早速レポートをお届けしよう。

●40周年を迎えたBOSSブランド
○コンパクトエフェクターの名機「DS-1」に記念モデルが登場!

BOSSといえばコンパクトエフェクター!というほど、ギタリスト諸氏にはなじみ深い。BOSSのコンパクトペダル型エフェクターシリーズは、1977年に初代モデル(OD-1/PH-1/SP-1)の発売が開始されてから40周年を迎えるが、今でも多くのギタリストから愛用され続けているディストーションエフェクト「DS-1」の限定カラーモデル「DS-1-4A」が発表された。漆黒のボディーにモデル名がゴールドカラーで刻印されたアニバーサリーモデル、ファンならずともぜひとも手に入れたい逸品だ。

また、BOSSブランドからは、省スペースで堅牢なアルミダイキャスト製ボディーを採用したエクスプレッションペダル「EV-30」や、近年では「Waza Ampシリーズ、「Katana Amp」シリーズなどでその存在感を強力に増しているアンプカテゴリーの新製品、Acoustic Singerシリーズ「ACS-PRO」および「ACS-LIVE」の2モデルも発表された。同製品では、これまで、同社がアンプ開発で培ったノウハウとテクノロジーを惜しみなく投入したプレミアムなサウンドと機能を実現。アコースティックギター用、ボーカル用の2チャンネル仕様で、それぞれがディスクリートアナログインプット回路と3バンドEQを備えるという、使い勝手も良い製品に仕上げられている。

●注目のクラウドサービス「Roland Cloud」をアナウンス
○Bluetooth対応など音楽制作シーンに即した最新モデル

続いてローランドから発表されたのが、個性溢れるエントリーユーザー向けキーボード「GO:KEYS」、「GO:PIANO」の2モデル。コンパクトなボディーに上位モデル直系の高品位なサウンド、およびフルサイズ61鍵ピアノタイプ鍵盤を搭載。また、本体は内蔵ステレオスピーカー、電池駆動にも対応しているので、場所を選ばずいつでもどこでも気軽に演奏が可能だ。さらに、Bluetoothオーディオ/MIDIもサポートしているので、スマートフォンやタブレットなどとの連携も容易に行える。

さらに、拡大が進むスマートフォンやタブレットなどでの音楽制作、映像制作などに最適なスマートフォン専用小型ミキサー「GO:MIXER」も大きな注目を集めた。同製品は、手のひらサイズのボディーに、楽器、オーディオプレイヤー、マイク、スマートフォンなどを直接接続できる多彩な入力端子を用意。利用時にはドライバーのインストールなどは一切必要なく、USBバスパワー駆動やセンターキャンセル機能もサポートする。YouTubeやニコニコ動画などで、楽器の演奏や歌を披露するムービーのオーディオパートの制作も、スマートフォンのみでハイクオリティなサウンドを収録できる。

その他、ローランドからは、同社定番オーディオインターフェースの新製品「Rubix44」(4入力/4出力モデル)、「Rubix42」(2入力4出力モデル)、「Rubix22」(2入力/2出力モデル)をはじめ、ピアノ/エレピサウンドをさらに強化しマスターキーボードとしても大きく進化を遂げたステージピアノRDシリーズの最新機種「RD-2000」、台数限定のデジタルピアノ「HP603-WHS」(ホワイト)、さらに今回が初のお披露目となったデスクトップ用コンパクトスピーカー「MA-22」「MA-22BT」など、現代の音楽制作シーンに即した最新モデルの数々がラインナップされた。

○音楽制作に最適化された独自のクラウドサービス「Roland Cloud」

そして、満を持して発表されたのが、将来的にローランドの根幹サービスの1つとなるであろう、"Everything Connected"を標榜する新プラットフォーム「Roland Cloud」だ。ローランドとVirtualSonicsにより設立されたRoland Virtual Sonic社により運営される同クラウドサービスは、すでに先月よりベータ版という形で米国にてサービスが開始されている。基本的には、サブスクリプション制(月額課金制)クラウドサービスとなっており、サービスに加入したユーザーは、同社が提供するプラグインシンセサイザー、およびプラグアウトシンセサイザーを自由に使用できる。

また、「Roland Cloud」サービスの中でも特に注目したいのが、「RainLink」と呼ばれるテクノロジーだ。RainLink対応したデバイスからは、大容量のサンプルを用いた高品位プラグインシンセサイザーを、クラウド経由でレイテンシーを最小限抑えながら使用することができる(ネット接続必須)。これにより、スマートフォンやタブレットなどの限られたCPUリソースとストレージを圧迫することなく、高品位なプラグインシンセサイザーが活用可能となるのは非常に大きなメリット。国内でのサービス開始時期、サブスクリプション価格などは現在未定とのこと。今後の日本国内でのサービスインが実に待ち遠しい!

(内山秀樹)