ホームレスに男は残酷な仕打ちを…(出典:http://metro.co.uk)

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社会にはホームレスの人たちのために日々救済に奔走する人たちがいる一方で、彼らを虐待したり心無い対応をする人もいる。このほど警備員に扮した男が、ホームレスのカップルがトイレに行った隙に彼らの所有物をゴミ箱に投げ捨てるという残酷な行為を働いたという。目撃した男性の怒りを、英紙『Metro』や『Mirror』で伝えている。

1月24日の午前11時半頃、英マンチェスター市内でウェズ・ジェイムズさん(26歳)が友人と目撃したのは信じられない光景だった。

高級スーパー「M&S(マークス&スペンサー)」の前で警備員のような恰好をした男が、近くのバーガーキングのトイレに行ったホームレスの置いてあった寝袋や所有物をゴミばさみで掴み、ゴミ箱に捨てていたのだ。

ウェズさんたちはその男に近寄り「何をしているんですか」と聞いたところ、男は「私はこのデパートの警備員で、グレーター・マンチェスター警察から空っぽの寝袋が放置されていたらゴミ箱に捨てるようにと言われているから、こうやって片付けているんだ」と答えた。ウェズさんは「そんなの嘘だろう」と言い男の行為を止めようとしたが、「邪魔すれば警察に通報する」と脅してきたという。

そこでウェズさんはM&Sに入り、ストアマネージャーに事情を説明した。すると「本日は警備員は出勤していないし、ウチではなんともしようがない」という答えが返って来た。

男を怪しく感じながらも、ウェズさんはとりあえずホームレスのカップルのところへ戻り、男がしたことを告げた。カップルはゴミ箱から寝袋や所有物を取り出すことができたが、ウェズさんの怒りは収まらない。

「寝袋を捨てられたりしたら、ホームレスが凍死してしまうよ。よくあんな残酷なことができるもんだ。僕には路上で生活していたことがある友人がいるけど、彼がどんなに辛い時期を過ごしたかってことを思い出させるような出来事だった。僕たちはホームレスを助けるべきであって、彼らにこれ以上辛い生活をさせるべきじゃないんだ」とウェズさんは語る。

M&Sのスポークスマンは、「写真のこの男は社の警備員ではありません」と英紙『Mirror』に答えたという。また同紙はマンチェスター市役所にこの男の雇用主を突き止めようとしたが、「該当者はいない」という返事が返ってきたそうだ。一方で、グレーター・マンチェスター警察は「この一件に関する通報はない」と報告している。

ホームレスを支援するチャリティ団体「Crisis(クライシス)」が行った最近の調査によると、イギリスで路上生活をしている者の3分の1が暴力行為や虐待などを受けたことがあり、3分の2はその生活の過酷さが増しているという。

出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)