左から、松下奈緒さん、三上哲さん、樋口可南子さん

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その男、上から目線の天才外科医…。

【写真25枚】『ドクター・ストレンジ』日本語吹き替え声優 三上哲、樋口可南子、松下奈緒インタビュー フォトギャラリー

アベンジャーズでは立ち向かうことのできない “魔術” の脅威と戦う大注目のヒーロー、マーベル最新作『ドクター・ストレンジ』が2017年1月27日(金)、いよいよ日本公開となりました。

これを記念して、1月19日(木)東京・新宿で行われた『ドクター・ストレンジ』スペシャルイベント直前、今作の日本語吹替声優を務められた三上哲さん(ドクター・ストレンジ役)、松下奈緒さん(クリスティーン役)、樋口可南子さん(エンシェント・ワン役)にスペシャル・インタビューを行いました!

聞き手は、マーベル作品などの海外ポップカルチャー情報がディープに楽しめる話題のメディア、ORIVERcinema編集長。

日本吹替声優が『ドクター・ストレンジ』の魅力や見どころをたっぷり語った、スペシャルなインタビューです。

樋口可南子さん、エンシェント・ワンに一目惚れ!

今回が声優初挑戦となった樋口可南子さんは、ティルダ・スウィントン演じるエンシェント・ワンの姿に一目惚れし、「絶対に挑戦したい! 」と思ったそう。

「最初にこのお話を頂いた時、予告編のエンシェント・ワンの姿がとにかくカッコよくて。

女性からみてもカッコよくて、一目惚れしてしまったんです。

この年で声優初挑戦、『私でいいのかな』と悩んだんですが、こんなに直感的に『好きだわ』と思える役を頂けたので、挑戦させて頂きました。」

樋口さんは、このようにエンシェント・ワンを「女性から見てもカッコよくてドキドキする」と評し、役に惚れ込んだ想いを語ってくれました。

「ナチュラルメイクで剃髪、決して大げさなお芝居をしているわけではないのに、あんなに美しくて威厳に溢れているんです。

この人にどうすれば追いつけるだろうかと考えながらやらさせていただきました。」

樋口さんは、エンシェント・ワンの好きなところとして「すごい魔術の使い手で、しかも数百歳という設定なのに、なんだか女性らしい可愛らしさも兼ねているところ」を挙げます。

「それにお芝居もカッコよくて。

サラっと流すところにドキドキさせられました。

とにかくティルダさんのお芝居と姿に惚れ込みましたね。」

映像に合わせようとするのではなく、その場で芝居するくらいのボルテージで

自身にとって初めての吹き替え収録について、樋口さんは「勝手の違いに驚きました」と振り返ります。

「普通に声でなぞるだけでは届かなくて。

ティルダ・スウィントンさんのお芝居のトーンそっくりにやれば良いのかなと思っていたんですけど、それだと通じないんです。

声優さんの表現性を足さないと通じない世界なんだと収録1日目で学びました。

ものすごいショックで、そこから毎日あがきながら挑みました。」

そこで樋口さんは、女優ならではのアプローチで吹き替えに挑んだそうです。

「映像に合わせようとするとどうしてもうまくいかないので、ちょっと掟破りなんですが、映像も見ず、音も聞かない。

芝居のトーンと音の長さだけを体に叩き込んで、その場で芝居するくらいのボルテージで立ち向かいました。」

松下さん、クリスティーンの「可愛さ」の表現にこだわり

同じく声優初挑戦となったクリスティーン役の松下奈緒さんも、吹き替えは「本当に苦労しました」と語りました。

「いつもお芝居するときは相手の方がいて、距離感を感じながら出来るという安心感があるのですが、声優のお仕事はブースに籠もって一人っきりなんです。

ドクター・ストレンジ役の三上さんの声も聞くことがなく、英語の元音声を聴きながらやっていたので、自分の声をあとで聞いた時の違和感もあるし、お芝居を"しすぎる"のも気持ち悪い。

同じシーンを何度も繰り返し、1日ワンシーンくらいの気持ちでじっくり丁寧にやらさせていただきました。」

松下さんにとって大切な役となったクリスティーン。

ストレンジを支える強く優しい女性といった重要な役柄ですが、松下さんはクリスティーンをこう分析します。

「クリスティーンはストレンジの元恋人でもあり、彼が魔法の世界に行く前と行ってからも知っている、ストレンジに一番近いところにいる女性です。

時に厳しく、時に優しい、そして可愛らしさも兼ね備えた、『あこがれの女性』の要素を全て持っているようなキャラクターです。

心の中に芯を残したままストレンジの側に寄り添っていて、今も彼を愛しているのか、愛していないのか…、そんなところをうまく表現できればと思いながら演じさせて頂きました。」

松下さんさんは、レイチェル・マクアダムス演じるクリスティーンを「可愛い! 」と絶賛しながら、その可愛さを上手に表現することにこだわったそうです。

「ちょっとした可愛らしさを表現しすぎてしまうと、ただの可愛い人になってしまうので、線引が難しかったです。

でもレイチェルさんはすごく上手に演じられていて、私にヒントをたくさん下さいました。

例えばちょっと唇を噛むとか、さりげない仕草がすごく可愛らしくて、今後私もやってみようと(笑)。」

ストレンジ役三上さん、声優初挑戦のお二人にアドバイス

声優初挑戦となった樋口さんと松下さんでしたが、お二人の吹き替えを三上さんは大絶賛。

「松下さんのクリスティーンはすごくチャーミング! リアクションが可愛いですよね。

樋口さんのエンシェント・ワンは優しさと強さがあって、この不思議な存在感は樋口さんならでは。

どの声優さんでも出せないんじゃないかなと思います。」

三上さんは、長年の声優歴から、お二人にこんなアドバイスを贈ります。

「気持ちを大きくすること。

口先だけ派手に言うのではなく、気持ちを動かすことを心がければ、結果として表現も大きくなります。

僕もやり始めのころは、『やりきったぜ! 』なんて思っていたのに、オンエアやDVDを観ると『あれれ?』ということがけっこうあったので。

経験を重ねていくと、そのズレがだんだんなくなっていくんです。」

カンバーバッチの吹き替え役と言えば三上哲!!

ベネディクト・カンバーバッチの吹き替え役とは、2011年から続く人気海外ドラマ『SHERLOCK(シャーロック)』からの付き合いになる三上さん。

カンバーバッチ役の声の秘訣を聞かれると「ないですね。僕も知りくらい」と笑いながらも、「何作もやらせて頂いているので、カンバーバッチの顔を見たら自然と声が出てきます」と、役と一心同体の様子を見せます。

そんなカンバーバッチに愛をこめて「ベネさん」と呼ぶ三上さんは、こう語ります。

「ベネさんは『SHERLOCK(シャーロック)』のときから存在感がすごかった。

いかにも二枚目というわけではないけど、品があってチャーミングで、お芝居するとすごく魅力的に感じますよね。

『ドクター・ストレンジ』では、上から目線なところや、弱っているところ、ヒーローになっていくところなど、"ベネさん盛りだくさん"というような楽しみがありました。

それに、ストレンジは女性に対して不器用で、ちょっと隙がありますよね。

完全無欠の天才というわけではないところが魅力です。」

ドクター・ストレンジという “男” の女性評

傲慢な外科医が、事故によって神の手を失い、真のヒーローに目覚めていく…。

そんなドクター・ストレンジというキャラクターは、男性としてどうですか?と尋ねられた松下さんは、「最初はちょっと嫌だなと思ったんですよね(笑)」と明かします。

「ストレンジは本当にカッコいいし、全部を兼ね備えてて、それにつけて傲慢な態度で(笑)。

そういう人が何かを失った瞬間にどう立ち上がっていくのかというところにドラマ性がありますよね。

完ぺきだと思われていた人が弱さを見せる瞬間はすごく魅力的だなと思います。

それをベネさんが演じられると不思議に応援したくなるんですよね。

傲慢だった頃のストレンジを忘れさせられる。

ヒーローになった続きの物語がすごく気になります。」

樋口さんは「傲慢な男性ですか?ベネさまだったら許しちゃう」と笑います。

「仕事を守る男気があれば…うーん、人によるなぁ(笑)

ストレンジは、ヒーローになっても『医者として人を殺せない』という信念が残ってるのがすごくいいですよね。

自分の仕事は人を守ることなんだ、というところを最後まで貫いている姿が素敵でした。」

脅威の映像体験に吹替キャストも大興奮!

ドクター・ストレンジが傲慢な男からヒーローとして成長していくドラマももちろんながら、今作の見どころといえば圧巻の映像体験。

大都会のビル群がねじれ、天と地の概念を越えてストレンジらが縦横無尽に飛び回りながら、想像を絶する魔術の戦いを繰り広げます。

圧巻のド迫力映像をいち早く体感した吹き替えキャストも、その異次元の戦闘シーンに大興奮。

松下さんは、「音も空間を飛び回っているし、自分がどこにいるのかもわからないくらい、スクリーンに惹き込まれました」と大絶賛します。

樋口さんは「目から映像が飛び込んで、頭の中まで入ってくるような異次元の視覚体験」と表します。

「『異次元に行く』って、一言で言ってしまえばそれだけなんですけど、『ドクター・ストレンジ』では視覚的に説得力がありました。

あの不思議な世界がもの凄いリアリティをもって迫ってくるのが凄かった!

自分が出演している作品を観た後は必ず反省大会をするんですけど、『ドクター・ストレンジ』では、それも吹き飛ばされるくらい『映像凄かったねえ! 』というのが鑑賞後の第一声でした。

映像ショックが本当にすごかったですよ。

私はまだ2Dでしか観られていないのですが、3Dで観たら大変なことになりそう! 」

三上さんも、「私が鑑賞したのは2Dだったんですけど、それでも十分にすごい映像体験でした! 」と熱く語ってくださいました。

日本中が止まった! ストレンジ・チャレンジ

この日は、歌舞伎町シネシティ広場にて『ドクター・ストレンジ』スペシャルイベントが開催。

イベントのスタート前には、なんとドクター・ストレンジ役ベネディクト・カンバーバッチからイベント来場者へのスペシャル・ビデオメッセージが!

突如スクリーンに登場したカンバーバッチの姿に、会場は歓声をあげて大興奮。

大盛り上がりの会場に、樋口さん、松下さん、三上さんも登場し、『ドクター・ストレンジ』の日本公開を大いに祝いました。

このイベントでは『ストレンジ・チャレンジ』と題し、イベントに駆けつけた総勢300人のファンと、樋口さん、松下さん、三上さんの動きが一斉にストップ!

さらにドクター・ス トレンジの魔術は日本全国に及び、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡のイベント会場も新宿と同時刻に一斉に停止、その様子が会場の大スクリーンに映し出されました。

まるでストレンジの魔術で本当に日本全国が止まってしまったかのような魔術的な光景が繰り広げられ、会場も大盛り上がりのイベントとなりました。

個性豊かで魅力的なキャラクターと、吹き替えキャストも大絶賛のド迫力の映像体験が魅力のマーベル最新作『ドクター・ストレンジ』は、1月27日(金)より絶賛公開中です!

『ドクター・ストレンジ』
2017年1月27日(金)ロードショー
配給/ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2017Marvel

(撮影 / MezzoMiki)