山田孝之にはどんな芸人もかなわない!?「山田孝之のカンヌ映画祭」が面白すぎる

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【スナイパー小林の2017冬ドラマ評 金曜編3】

 冬ドラマがおもしろい。今クールの特徴は役者本人が自分を演じるパターンが多いこと。「バイプレイヤーズ〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら〜」(テレビ東京)、「住住(すむすむ)」(日本テレビ)、そして「山田孝之のカンヌ映画祭」(テレビ東京)だ。今回は中でも「山田孝之の〜」における山田本人の本気について取り上げたい。金曜の深夜は熱いです。

◆山田カオスよ、どこまで続く

●山田孝之のカンヌ映画祭
テレビ東京 金曜24時52分〜
出演:山田孝之、ムロツヨシ

 2016年の夏に山田孝之が何に心血を注いでいたのかが分かる、モキュメンタリー番組。ある日、長い付き合いの映画監督・山下敦弘を呼び出して「俳優ではなくプロデューサーとしてカンヌ映画祭に行きたい。そしてパルムドールを獲りたい」と告げる。作品は親を殺すというセンセーショナルな内容だという。その目的達成のために会社を立ち上げ、スポンサーを集め……と山田孝之が本気で映画製作に乗り出していく。

◆山田の本気によって周囲が彼の虜に

 2015年に放送された「山田孝之の東京都北区赤羽」でも彼にだいぶ笑わせてもらったけれど、今回も笑いが止まらない。主演俳優は芦田愛菜、ナレーターはなんと長澤まさみ。彼女たちも本気だ。訳も分からず呼び出された山下監督は次から次へと繰り出される山田の本気ぶりに戸惑いながらも、最終的にはぶっ飛んだ行動を続ける彼のフォローをする。そう、いつの間にか周囲は彼の虜になって、映画製作に協力しているのだ。

◆今冬は辛くなったら山田を観る

 いちばん笑ったのは、映画の製作資金を集めるために東宝へ、芦田愛菜と山下監督を連れて出かけたときのこと。1億円という高額な出資を簡単に承諾してもらえるわけがない。でも彼はめげない。そこで彼が持ち出したのが、今まで自分が東宝で出演した作品の興行収入額の話(笑)。自分が俳優として演じたことでとんでもない額を叩き出しているのだから、1億円くらいいいじゃないかと担当者に詰め寄るのだ。ちなみに突然呼び出された山下監督は「1億!?」と初めてその場で金額を知る。

 熱く番組実況をしてしまったけれど、3分に1回は笑ってしまうほど、とにかくこの番組は楽しい。社会通念をぶっちぎった、子供のような行動をとる山田孝之には、本気の域を超えた覇気が感じられる。この人にはきっと、どんなお笑い芸人もかなわないんだろうな。

<TEXT/スナイパー小林>
【スナイパー小林 プロフィール】
ドラマ解説、芸能、恋愛、カルチャー、美容・健康ネタ好きのライターであり、編集者であり。執筆や編集を手がけた媒体は100冊以上。約20年以上ドラマをこよなく愛し、ついには趣味が仕事になった幸せ者のアラフォー。Twitter:@hisano_k