北大路公子って誰だ?

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ゆるゆるとしたエッセイが読みたいけれども、何から読めばいいのかわからない、そんな人は多いでしょう。さらに、実際にページを開いてみたら、ゆるゆるを装ったスカスカなエッセイでしかなかったといった、がっかりもあります。そんな残念な気持ちにならずに、本当にゆるゆるとした気分になれるのが北大地公子です。

何をして生きている?

彼女は、1963年生まれ、関西の大学を卒業後、現在は札幌で両親と実家に暮らしているといったプロフィールしか公開されていません。独身ですが、中学の同級生の男性が飲み仲間におり、友人関係にもめぐまれているような感じです。お酒はかなり好きなようで、毎晩のように飲み歩く様子が『生きていてもいいかしら日記』(PHP文庫)などには記されています。

悲壮感がない

一見すると、独身であり、酒浸りであり、と悲壮感があるようなイメージもありますが、彼女の描くテキストにはそうしたものはありません。なにより本人が楽観的に生きられる、ある種のゆるさをあわせもっているからでしょうか。さらに地方在住という点も関係しているでしょう。彼女の文章を読んで「こんな生活が成り立つわけがない。嘘を書いているだろう」と怒ってきた読者がいたようですが、その読者は心に余裕がなかったのではないかとも思えます。