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by Antoine Debroye

プレート理論(プレートテクトニクス)において、インドとマダガスカルはもともとゴンドワナ大陸という南半球に広がる巨大大陸の一部でした。ゴンドワナ大陸はやがて東西に分裂し、東はさらにインド&マダガスカルとオーストラリア&南極に分かれました。そしてインドはマダガスカル島を残してユーラシア大陸へ向けて移動し、現在のような配置になったと考えられています。

しかし、このインドとマダガスカルとの間にはもう1つ小さな大陸があって、インドの移動に伴って消えてしまったのではないかという研究結果が発表されています。

Archaean zircons in Miocene oceanic hotspot rocks establish ancient continental crust beneath Mauritius : Nature Communications

http://www.nature.com/articles/ncomms14086



Long-lost continent found submerged deep under Indian Ocean | New Scientist

https://www.newscientist.com/article/2119963-long-lost-continent-found-submerged-deep-under-indian-ocean/

南アフリカ・ウィットウォータース大学のルイス・D・アッシュウォール教授らは2013年に、火山島は古代の大陸の上に位置していることを提唱しました。その候補がインド洋に浮かぶモーリシャスです。

「モーリシャス島」の年齢は800万歳ほどと考えられますが、島の海岸で採れる鉱物・ジルコンは20億年もの。これは火山の噴火がジルコンを古代の岩盤中から地上へと運んだものと考えられます。今回、アッシュウォール教授らは30億年もののジルコンを発見し、「Mauritia」の名を与えて研究対象としました。その結果、岩盤の同位体組成などから、「マダガスカルからモーリシャス島の属するマスカリン諸島、さらにインド洋を越えてデカン高原にかけては、もともと1つの大陸だった」と結論づけました。

アッシュウォール博士らは、約8500万年前、「Mauritia」がインドとマダガスカルとの間の小大陸を形成していたと考えています。当時、インドとマダガスカルは今よりもっと近い距離にありました。しかし、インドがだんだんとユーラシア大陸の方向へ移動したのに対して、マダガスカルはインドと同じようには動かなかったため、間隔は広がっていきます。

このとき「Mauritia」を含む大陸はマダガスカルのそばに残るのではなく、かといってインドにくっついていくのでもなく、真ん中で引っ張られる形になりました。ニューサウスウェールズ大学のマーティン・ヴァン・クラネンドンク教授は粘土に例えて「引っ張られて薄く伸び、やがて分かれてしまったのです」と説明しています。薄くなった「大陸」は大半がインド洋に沈み、今のような形になったというわけです。

大陸の残骸として考えられているものの1つが、モーリシャス北東にあるカルガドス・カラホス諸島。

そのほか、モルディブの南にあるチャゴス諸島や……

インド南西のラクシャドウィープ諸島(ラッカディブ諸島)も同様です。