旧正月の国連SNS投稿に中国人怒り爆発

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1月28日、中華圏の国や地域では春節(旧正月)を迎え、盛大な新年の祝いが催されたが、このたび国際連合(以下、国連)の公式アカウントが投稿したとあるつぶやきが、中国のネットユーザーの怒りを買っている。

中国メディア・重慶晨報などによると、物議を醸したのは新浪微博の国連公式アカウントが投稿した内容。800万人以上のフォロワーを抱える同アカウントは大晦日の1月27日晩、「みなさん、大晦日のお祝いディナーは食べましたか? さぞかし豪勢であったことでしょう!」と投稿。続けて「知っていますか? 世界には8億近い人々が飢餓に苦しんでいるんです。また、8億もの人々が貧困に悩まされているのです」と世界の事情を紹介するとともに、痩せ衰えたアフリカの子どもの写真を添付した。

国連としては、世界の悲惨な状況に少しでも関心を抱いて欲しいとの願いを込めただけなのかもしれないが、中国のネットユーザーは“皮肉”と解釈。「これこそアメリカ人に読ませてやれ。世界の飢餓も貧困ももともとはアメリカが生み出したものだ」「大晦日の祝いと世界の飢餓問題を一緒にするなんて、厚顔無恥も甚だしい」「こういう投稿は欧米のクリスマスやニューイヤーパーティーのときにやってろ」など、批判的な意見が殺到した。

また、問題の投稿後、同アカウントは続けて花火と戦場の爆撃の動画を並べて紹介。さらに中国のネットユーザーの神経を逆撫ですることになり、結果、騒ぎが大きくなることを懸念したのか、この2つの投稿は削除されることになった。

その後、同アカウントは普通に更新を続けているが、コメント欄には今回の問題の投稿が転載されるなどしており、波紋は広がっている。