防弾少年団 V、キム・テヒョンとの狭間で見せた“新たな一歩”

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アイドルが演技活動を兼ねる時、彼らは通常、芸名ではなく本名を使用する。舞台の上とは別の面を見せたいという覚悟であると同時に、アイドルに向けられる先入観から抜け出そうとしているからであろう。

防弾少年団 Vも、昨年12月KBS 2TV「花郎(ファラン)」で演技デビューを告げた際に“キム・テヒョン”という本名を使った。興味深い点は、キム・テヒョンが演じるハンソン役に、アイドルのVが滲んでいるということだ。

「花郎」は新羅時代を背景に、花郎の愛と成長を描いた青春時代劇。主人公はムミョン(ソヌ) 役のパク・ソジュンとサムメクジョン(真興王) 役のZE:A ヒョンシク、そして2人の男の愛を一身に受けるアロ役のAraだ。この他にもバンリュ(ト・ジハン)、スホ(SHINee ミンホ)、ヨウル(チョ・ユヌ) など、それぞれ事情を持ったイケメン花郎が3人もいる。“ハンソン”の分量が少ない訳だ。1話で5分もない程度だった。

それでもその存在感は格別だ。「花郎」の三角関係と政治の話が激しくなる中で、視聴者は、ハンソンが登場するシーンは劇にビタミンを与えているという反応である。

ハンソンは好奇心が強く、突拍子もない性格を持つ根っからの貴族だ。温かく親しみやすい性格で、どこにいても調和のとれた関係を求める。ハンソンの性格はアイドルの時のVと似ている。Vは所属するグループ防弾少年団が口を揃えて言う“人脈王”で、それくらい優れた親交力を誇る。「花郎」の出演俳優たちもVの愛嬌のある性格を認めた。

劇中、ハンソンがムミョンに憧れて後ろをついて回る様子、花郎たちの看護師になっている半貴族のアロと偏見もなく会話を交わす場面で、Vの生まれ持った魅力が目に入る愛らしいハンソンを完成させた。

同時にハンソンにも事情がある。ハンソンの兄ダンセ(キム・ヒョンジュン) は、中途半端な貴族である。ハンソンは、自分より能力のある兄が身分のせいで昇進できないことへの罪悪感と嫉妬心、そして自分が家を代表するというプレッシャーを心の中に背負っている。

ハンソンの複雑な感情を、俳優キム・テヒョンは眼差しで表現した。先月31日に韓国で放送された第14話のハンソンは、ダンセが祖父から鞭を打たれるが、一言も口にせず涙を流した。「お前の代わりに打たれているんだ」という祖父の鋭い目に「はい、お爺さん」と答えながらも、体をぶるぶる震わせた。ハンソンがダンセに感じた申し訳なさと、偉大な祖父への恐怖心が滲んでいた。

第4話でハンソンがあれほど拒んでいた花郎になると決心するシーン、第12話で兄ダンセに向かって「兄貴と俺は、逆に生まれてこなければならなかったんだ!」と泣き叫ぶシーンにおいても、複雑な感情を抑え込んでいたキム・テヒョンの表情演技が輝いた。「花郎」がデビュー作であることを考えると、悲しみや怒りなどが揺れる彼の目は、明らかに期待以上のものだった。

Vとキム・テヒョンの狭間で、“ハンソン”として最初のステップを踏んだ。もちろん、俳優として進むにはもっと成長しなければならない部分もあるが、デビュー作で時代劇を選んだということを考えると、次期作ではより良い姿が期待される。彼の次のステップは何だろうか。

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