by gaelx

IKEAの製品には日本人の耳にはなじみのない名前が付けられています。たとえばIKEAカタログ 2017を表紙から順にめくって出てくる品を見てみると、ワゴンが「RÅSKOG(ロースコグ)」、強化ガラス製のボウルが「OFTAST(オフタスト)」、グリル付きのガスコンロが「ELDIG(エルディグ)」といった具合です。こういったIKEA製品の名前がなにを意味しているのか、ぱっと英語でわかるようにまとめられているのが「The IKEA Dictionary」です。

The IKEA Dictionary

http://lar5.com/ikea/



この辞書を作ったのは、ルービックキューブの達人であるラーズ・ペトルス氏。

たとえば、前述のガスコンロ「ELDIG」なら「fiery(火)」という意味であることがわかります。ちなみに、fieryの前についている記号は「そのものを示すのに妥当なスウェーデン語の単語」であることを示します。他には、「EGBY」などの説明にある緑の×印は北欧の地名であることを、「ELIAS」の説明にある青い丸印はスウェーデンの男性名であることを、「ELISABET」の説明にあるピンク色の丸印はスウェーデンの女性名であることを示します。



このほか、赤い印は「そのものを示すのに不適当なスウェーデン語」のことで、absorbはスウェーデン語化した英語としてそのまま「吸収する」という意味で使われています。一方、IKEAの「ABSORB」は革製品の手入れをするキットなので、商品を示すのには不適当なのではないかとペトルス氏は考えたわけです。



なお、2017年のカタログでいえば「RÅSKOG」や「OFTAST」などは収録されていませんが、ペトルス氏も辞書が未完成であることは認めており、意味の分からない言葉や未収録語句についての情報を収集しています。

ちなみに、商品名についてはある程度のカテゴリーごとに命名規則があり、このことは2017年1月25日にニューヨークで行われた製品紹介イベントの中で、デザイナーのジョン・カールソン氏も認めています。

How IKEA names its products: The curious taxonomy behind Billy, Poäng, Malm, Kallax and Rens - Quartz

https://qz.com/896146/how-ikea-names-its-products-the-curious-taxonomy-behind-billy-poang-malm-kallax-and-rens/

カールソン氏によると、一部カテゴリーの命名規則は以下のようになっているとのことです。

ベッド布地:花や植物の名前

ベッド・衣装だんす・調度品:ノルウェーの地名

本棚:職業、スカンジナビア地方の少年の名前

ボウル・花瓶・ろうそく・燭台:スウェーデンの地名、形容詞、スパイス・ハーブ・フルーツ・ベリー類の名前

箱・壁面装飾・額縁・時計:スウェーデンの俗語的表現、スウェーデンの地名

子ども向け製品:哺乳類・鳥類の名前、形容詞

机(デスク)・デスクチェア・回転イス:スカンジナビア地方の少年の名前

織物・カーテン:スカンジナビア地方の少女の名前

庭園向け家具:スカンジナビア地方の島の名前

キッチンアクセサリー:魚・キノコの名前、形容詞

照明器具:寸法、季節、月、日、船舶・海事用語、スウェーデンの地名

敷物:デンマークの地名

ソファ・アームチェア・ダイニングテーブル・イス:スウェーデンの地名