米アップルが1月31日に発表した昨年10〜12月期の決算は、売上高が1年前から3%増の783億5100万ドル(約8兆8811億円)となり、四半期の売上高として過去最高を更新した。

iPhoneの販売台数、7829万台に

 そして、同社の売上高の7割を占める「iPhone」の販売台数は7829万台となり、こちらも四半期販売台数の過去最高を更新した。

 iPhoneの販売台数は1年前(2015年10〜12月期)に7477万9000台に達し、それまでの過去最高を達成していたが、その前年同期に比べた伸び率は1%未満(0.4%増)の微増にとどまっていた。

 iPhoneはその後、3四半期連続で前年割れとなり、不振が続いていた。しかし昨年9月に発売した「iPhone 7」シリーズの売れ行きが好調で、ようやくマイナス成長に歯止めがかかった。

世界市場はわずかながらも回復

 アップルの決算発表を受け、米ストラテジーアナリティクスがまとめた世界スマートフォン市場リポートを見ると、昨年10〜12月期の世界出荷台数は4億3870万台で、1年前から9%増加した。

 同社によると、10〜12月期は過去1年以上の間で最もスマートフォン市場が成長した四半期。中国やアフリカをはじめとする主要新興国市場の需要が高まり、市場はわずかながらも回復を見せたという。

 なお昨年1年間の世界出荷台数は14億8820万台で、2015年の14億4020万台から3%増加した。

アップル、サムスンを抜き首位に浮上

 ストラテジーアナリティクスがまとめた昨年10〜12月期のメーカー別出荷台数は、アップルが7830万台で、1年前の7480万台から5%増加。そのシェアは17.8%となり、アップルは首位に浮上した。

 一方で、1年前に8130万台あった韓国サムスン電子の出荷台数は、同5%減の7750万台となり、同社は首位の座をアップルに明け渡した。

 ストラテジーアナリティクスによると、iPhoneは昨年10〜12月期に1年超ぶりの好業績を上げた。同四半期はサムスンが「Galaxy Note7」の発火問題で勢いを失ったが、アップルはその機会をうまく生かした格好だとストラテジーアナリティクスは指摘している。

 なおサムスンの10〜12月期におけるシェアは17.7%。また昨年1年間のシェアは20.8%だった。

 ストラテジーアナリティクスによると、これは2011年以来の低い水準。ただ、サムスンの昨年における年間出荷台数は3億940万台で、アップルの2億1540万台を大きく引き離している。

 サムスンはまもなく、次期旗艦モデル「Galaxy S8」を市場投入すると見られている。これにより同社は、四半期出荷台数ランキングで首位奪還を狙っているとストラテジーアナリティクスは指摘している。 

筆者:小久保 重信