「女のもやもやセラピー」でも初回を取り上げた『東京タラレバ娘』(日本テレビ)。30歳でジタバタしている主人公と同世代が「身に積まされて苦しいけど見ずにはいられない」と共感しながら肩を落としているさなか、元気なのはそのひとつ下の世代。ドラマの中に指針を見出して、アクセルを踏み込んでいます。

先日会った25歳の女性は「30歳になって主人公たちのような“タラレバ”後悔をしないように、毎週、女友達と脱タラレバ会をしている」と言っていました。

脱タラレバ会とは「仕事や人間関係の愚痴を吐き出すストレス解消目的ではなく、将来の目的に向けて何をすべきかお互いにアドバイスしあう建設的な女友達とのご飯会」なんだそう。25歳前の働く女性たちに流行っているそうですよ。

前出の彼女は、30歳までに子どもを産みたいとのことで、「逆算すると28歳くらいまでには結婚しないと、って思うんです。今すぐ結婚したくはないんですが、ぼやっと立ち止まっていたらタラレバ娘の3人のようになっちゃうのは確実。今から狙いを定めて行動しないと! ってみんなで誓っているんです」と鼻息荒く教えてくれました。「タラレバ娘の登場人物を、反面教師にしているんです」とも。

彼女にはお付き合いしている2歳年上の彼がいます。でも、その彼と結婚する気はないそう。

「好きは好きなんです。イケメンだし優しいところもあるし。でも、しょっちゅう給料が低い、仕事がキツイ、転職したい、ってグチるところがちょっと。お金で苦労しそうだなぁと思うと、彼の人生に飛び込む勇気がありません」とのことで、年収800万円以上の30代との新しい出会いをご所望です。

「実は、脱タラレバ会のメンバーには、私が望む生活レベルは年収800万円でも維持できないって言われているんですよ。でも、ネットで調べたら年収800万円以上の独身男性だって全体の数%しかいないっていうじゃないですか。だから、それ以上を望むのは、現実的じゃないと思って。私も仕事は続けるつもりだし。婚活サイトなどへの登録も検討しています」

立派です。でも、なんなんでしょう。妹世代(娘世代ともいう)彼女たちを頼もしく思う一方で、そこはかとなく漂うこの敗北感は。

大人は誘惑しろって言われても……。

役者揃いで見応え満点と独身アラサー&アラフォーに話題のドラマ『カルテット』(TBS系)でも、アラサーのひとつ下の世代が暗躍しています。

1月31日に放送された第3話で、「告白は子どもがすること」「大人は誘惑してください」と、満島ひかりさん演じるすずめちゃんに恋のレクチャーをするのは、吉岡里帆さん演じる有朱(ありす)です。

有朱が何歳の設定なのかはわかりませんが、吉岡さんは24歳。そして満島さんの実年齢は31歳。アラサーの彼女に、24歳の吉岡さん(の役)が「ペットボトル1本分、いつキスしてもおかしくないぞ、の距離をつくるまでが女の仕事」「女からキスしたら男に恋は生まれません」と大真面目に説明する。そのセリフに正直にのけ反りました。

この戦法が正しいかどうかは別です。でも、こうやって、アラサー前の女子たちは現役バリバリで恋愛をしているのでしたーーと思ったら震えました。

本当にひんぱんに、独身アラサー&アラフォーから「もう、どうやって男の人に甘えたり、口説かれ待ちしたりすればいいのか忘れちゃった」という声を聞きます。やり方も忘れ、動けないアラサー&アラフォーと、やる気満点の恋愛現役世代。もーさー、勝ち目なくなーーい? です。

彼女たちと戦いたいと思っているわけではありません。もちろん彼女たちが敵だと思っているわけでもない。そして、若いばっかりがいいとも思っていないし、年を重ねれば重ねるだけの人生の楽しみだってあるのもわかっている。

けれども、こと、恋愛に関しては、20代の頃のピカピカした気持ちを思いだせなかったらムリなのかもなぁと、しみじみしたのです。

同じ週の『しゃべくり007』(日本テレビ)に出ていた天海祐希さんは、「イケメンを見ても、ただトキメくだけで、恋したいという気持ちにはならない」「男性とわざわざ会うために時間をつくったり、調整したりが面倒と思ってしまう」などと言っていました。これには、大きく納得してしまいました。

独身が長くなると、本気でスイッチを入れたり、自らモードを変更させない限り、生活に追われてしまって、恋愛する気持ちが自然に湧いてくるということがなくなってしまうんだと思います。

それでも、結婚したい、できれば恋愛からのスタートで、と考えている人は、そのへんを本気で自覚して本気ださないと一生タラレバしているのかもしれないよ、と思うと、また震えます。

自分から行動しなくちゃダメだとわかっている独身アラサー&アラフォーの方々も、「誘惑する」ってところまで気持ちがいっているでしょうかーーと想像するに、その発想はないんじゃないかなーという気がします。だって、誘惑って! 

ドラマの中で、有朱は小悪魔ポジションなので、まんまマネするのもどうかと思うし、実際、すずめちゃんは別のアプローチをします。有朱の恋愛講座よりも、そっちのほうが断然、かわいいと思いました。でもまぁ、男性にとっては、どっちがいいんですかね……。わからないですけど。ただ、少なくとも、心にメモしておきたいのは、「自分から告白することだけが方法じゃない」ってことですかね。

幸せになりたいのは間違いないけど、なにをどうしたら幸せと思えるのか、自分でもよくわからなくなりはじめるのがアラサー。

「さりげなく、会話に家族の話を盛り込む」「残業してると聞いた日に会いに行く」「暗がりで抱きついてみた」。その2ではあずき総研がリサーチした、独身アラサー&アラフォーが実際にトライした「告白せずに誘惑」を紹介します。