iPhoneの修理依頼で最多はやっぱりアレ。最前線を取材してみた

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日本国内のスマートフォンユーザーの中で最も多いのがiPhoneユーザー。2016年11月にMM総研が発表したデータでも、2016年度上半期のメーカー別出荷台数シェアが40.7%でトップとなるなど、日本ではiPhoneの人気がとにかく高いのが特徴です。

電車などでもiPhoneユーザーを多く見掛けますが、その中でたまに画面が割れているというユーザーと出会うことはありませんか? こうしたiPnoneの画面割れは、もし修理するとすれば、いくらぐらいなのでしょうか。また、やはり画面割れの修理依頼は多いのでしょうか。iPhone修理店のサードパーティーである『iCracked』に聞いてみました。

多いのが画面割れとバッテリー交換



iTech(※iCracked認定の修理スタッフ)の櫛田蒼史さんにお話を伺ったところ、修理依頼で最も多いのはやはり画面割れの修理なのだそうです。同じ画面割れでも、表面のガラス部分が割れている場合と液晶まで割れている場合があり、前者はタッチセンサーに影響がないならばまだ使用できますが、後者は完全に画面が点かない状態になります。

櫛田さんが担当している池袋店の場合、週末だと1日に15人くらいが「画面割れ」の修理に訪れるそうです。1日で15人は、けっこうな数ですよね......。中には同じ人が1週間以内に2回来たという例もあったそうです。また、画面割れの次に多いのは「バッテリー交換」とのこと。経年劣化で使えなくなってきたということで、修理に出すパターンが多く見られると櫛田さんは話します。

割ってしまう原因は主に落下......中には驚きの原因も


修理を引き受ける際に、「故障してしまった理由」も聞くそうですが、画面割れの原因のほとんどが落下によるもの。新製品が開発されるたびにガラスの硬化も進んでいるものの、ディスプレーの表面や角の部分は弱いため、そこにヒットすると割れてしまうのです。

他にはお尻のポケットに入れた状態でイスに座って割るという人も多いそうです。お尻の圧力で本体がゆがみ、それが原因で割れる、ということなのだとか。櫛田さんが担当した中には45度くらいまで折れ曲がった状態になったiPhoneを持ってきたお客さんもいたといいます。壊れた原因については「普通に使っていたらこうなった」と話したそうですが・・・・・・もしかしたら座ったときのお尻の角度が45度だったのかもしれません。

iPhoneの修理の流れとは?


持ち込まれた端末は、細かい部分まで診断し、どのように修理するのかの方針を決めます。iCrackedでは、診断・修理内容をリペアレポートと呼ばれる電子カルテとして残すそうです。これは後から修理に関するお問合せがあった場合でもすぐに対応することができるように、とのこと。

さて、画面割れの場合は、主にディスプレー交換だけで済むそうですが、どのように交換するのか気になるところ。そこでディスプレー交換の一連のプロセスを見せてもらいました。

まずはディスプレーの取り外しです。腕に静電気を逃がすための静電設備を取り付け、指にもゴムサックを着用し、本体のネジを取り外していきます。ちなみに下に敷いてあるマットも静電気を発生させないためのものです。

全てのネジを外したら、専用の器具を使ってディスプレーを取り外します。バカッと外れる様は衝撃的です。

最後に中の接続部分を取り外すことで、ディスプレーを本体から離すことができます。後はここに新品のディスプレーを取り付けて修理完了。キャリアを積めば、5-10分ほどで交換作業を完了させることができるそうです。

これは分解するための手順が色分けして描かれたシート。取り外した部品はここに指定されたとおりに置きます。この手順でないと、正しく分解することが難しく、またネジの長さもそれぞれ異なるため、徹底した管理をしないといけないのだとか。素人作業だと、ネジを間違えて貫通させてしまい、そのままお陀仏......ということにもなりかねません。

純正品を求めるなら正規店、手軽さならサードパーティーへ


サードパーティーでは修理に用いられる部品は自社開発、また自社調達のもの。iCrackedでも、独自基準のもと自社調達した部品を使用して修理しています。ですので、もし「正規品」にこだわるのなら、正規店に行くのがいいでしょう。また、サードパーティーで修理を行った場合は、iPhone購入時に契約した保証(アップルケアなど)が無効、つまりサポート対象外になってしまうというデメリットもあります。

ただ、正規店ではないサードパーティーの魅力としては修理に時間がかからない、データが消えないという2点が挙げられます。

正規店の場合は、修理の依頼をしてから数日以上必要としますが、サードパーティーの場合は即日対応のところが多く、急な故障でも対応できます。また、データについても正規店は「修理=データ消去」となりますが、iCrackedでは一部の事例を除き、データを残したまま修理可能。この2点を重視するなら、こうした特徴を持つサードパーティーへお願いするのがいいといえます。

とはいっても、やはり修理にはお金が掛かるもの。iCrackedでも、ディスプレー交換は約1万4000円〜3万4000円(機種によって異なる)と安いものではありません。ですので、ふだんから壊れないように大切に使うのが理想です。櫛田さんによると、「画面割れを防ぐにはカバーを付けて下さい」とのことですので、よく落としたりしてしまう人はカバー装着が必須かもしれません。

ちなみに、iCrackedの店舗では修理行程を直接見ることができます。ディスプレーがバカッと外れるシーンは一見の価値アリですので、機会があれば訪れてみてはいかがでしょうか。

取材協力: