31日、韓国の朴槿恵大統領が大統領府の参謀らを呼び、自身に対する賄賂容疑に関する特別検察チームの捜査機密を把握するよう指示していたことが分かった。これに、韓国のネットユーザーがコメントを寄せた。写真はソウルで行われた朴大統領退陣を求めるデモ。

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2017年1月31日、韓国・ソウル新聞によると、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が大統領府の参謀らを呼び、自身に対する賄賂容疑に関する特別検察チーム(特検)の捜査機密を把握するよう指示していたことが分かった。

大統領府のキム・ジンス保健福祉秘書官は5日、特検の事情聴取で、朴大統領が大統領府のキム・ヒョンスク雇用福祉首席に「チェ・ウォンヨン前雇用福祉首席に対する特検の捜査内容を調べるよう指示した」と明らかにした。チェ前首席は2日前の3日、参考人として特検の事情聴取を受けていた。

チェ前首席は15年7月、サムスン物産と第一毛織の合併を前に、大統領府が当時の保健福祉部長官に「(サムスン物産の大株主である)国民年金公団が賛成票を投じるようにせよ」と指示した件に関与した疑いが持たれている。キム秘書官は特検の事情聴取で、朴大統領の指示が自身にも伝達されたことを明らかにしたという。

朴大統領はキム秘書官が先に特検の聴取を受けたチェ前首席に対する捜査内容を間接的に知ることができるとの点を狙ったものとみられている。

このような朴大統領の行動について、ソウル新聞は「友人の崔順実(チェ・スンシル)氏による国政介入事件で弾劾訴追案が可決され、職務停止となった朴大統領が、慎重な行動を心掛けるどころか、今も自分を守ることしか考えていないと批判する声が高まるだろう」と指摘している。また、一部では「朴大統領が証拠隠滅を図った可能性がある」との主張も出ている。

この報道は韓国のネットユーザーの間で大きな注目を集め、「国民の手本になるべき大統領が、弾劾後も最後まで法律に反する行為を続けるなんて!」「まだ自分が韓国の大統領だと勘違いしているのか?」「いくら参謀といっても、大統領がおかしな指示を出したら反論するべきでは?今もまだ弾劾される前の垂直的関係が続いているようだ」「苦痛の時間が長過ぎる。早く終わらせてほしい」「大統領府は個人のための機関なの?まだ反省していないよう」など、朴大統領を批判するコメントが多数の共感を得ている。

一方、「朴大統領が賄賂?絶対にあり得ない」「朴大統領は死に値する罪を犯したわけではない。朴大統領をもう一度信じてみて、それでも駄目なら選挙で大統領を代えればいい」「大統領を陥れようとしている人がいる。負けないで!」などの声もみられた。(翻訳・編集/堂本)