「燃える氷」とも呼ばれるメタンハイドレートは、深海堆積物あるいは陸地の永久凍土に分布している。メタン分子が水分子の中に包み込まれており、低温と高圧で結晶化した氷状の物質だ。化石燃料に代わるエネルギーとして注目を集めるメタンハイドレートだが、効率よく採取するための課題は多い。(イメージ写真提供:123RF)

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 「燃える氷」とも呼ばれるメタンハイドレートは、深海堆積物あるいは陸地の永久凍土に分布している。メタン分子が水分子の中に包み込まれており、低温と高圧で結晶化した氷状の物質だ。化石燃料に代わるエネルギーとして注目を集めるメタンハイドレートだが、効率よく採取するための課題は多い。

 中国メディアの新華社はこのほど、中国の吉林大学が10年以上にわたる研究のすえにメタンハイドレートを「まったく新しい方法」で採取するための技術開発に成功したと伝え、「世界最先端の技術」であると伝えている。

 記事は、メタンハイドレートが石油や天然ガスに取って代わる可能性のある有望なエネルギー資源であることを指摘したうえで、吉林大学の研究チームが独自に開発した技術によって青海省の海抜4000メートルにあるタリム盆地からメタンハイドレートの採取に成功したと紹介した。

 続けて、吉林大学の研究チームは2004年に中国科学技術部および国土資源部、地質調査局の支援のもと、地質学などさまざまな分野の30人以上のスペシャリストたちで結成されたもので、メタンハイドレート採取に向けた国家チームだったと紹介。さらに、同チームは10年以上にわたる研究のすえ、世界で一般的に使用されている採掘原理とは違う新しい技術を開発したと伝え、陸上でメタンハイドレートを採取するうえでの「技術的空白を埋めた」と報じた。

 一方で記事は、メタンハイドレートの多くは深海の海底に存在していることを伝え、中国政府が進める一帯一路戦略において活用できるよう、1日も早い商業開発に向けて今後は海底からのメタンハイドレート採取に向けた技術開発を進めると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)