なぜ日本メーカーは海外ショーで新型車を世界初公開するのか?

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グローバルモデルが多いため効果的な発表場所を選ぶ

2017年のジュネーブモーターショーで新型「SUBARU XV」が世界初公開されるという発表がありました。また、年初のデトロイトモーターショーではレクサスLSやトヨタ・カムリが初公開されています。こうした海外ショーで「日本車」が世界初公開されるというのは、今に始まったことではありません。

あらためて言うまでないことですが、今やほとんどの日本車は日本市場向けに作られていません(一部のミニバンや軽自動車を除く)。市場の規模を考えると、グローバルモデルの宣伝効果を考えれば、もっとも効果的なステージを発表の場に選ぶのは当然のことです。

ただし、それは「売りたい場所でアピールする」というほど単純な話でもないでしょう。

例えば一般来場者に見てもらい、そこから拡散してアピールすることを狙っているならば「メインで売りたい国、影響の大きそうな市場で初公開する」ということになるかもしれません。デトロイトや北京/上海といったモーターショーで発表するクルマについては、そうした傾向もあるかもしれません。

一方で、ジュネーブ(スイス)で発表するクルマは、スイスとその周辺国でアピールしたいというよりは、そこに集まってくる世界中のメディアが持つ拡散力を期待してワールドプレミアをしていると考えられます。もちろん、影響力のあるモーターショーだからといって一斉に世界初公開をすると、目立つクルマ、埋もれてしまうクルマが出てしまいます。

ですから、自動車メーカーは、できるだけ自社のクルマが目立つように、タイミングを選んで、新型モデルを初公開するモーターショーを決める必要があります。そのためには国内での発表にこだわることはできません。

東京モーターショーが毎年開催で、世界中からメディアが集まるような影響力・拡散力のあるショーになれば、国内での世界初公開が増えるかもしれませんが……。