26日、韓国・中央日報によると、履かない靴やまだ履けるのに捨てられた靴など、これまでに古い靴5000足を修理して新しい命を吹き込み、貧しいお年寄りに寄付してきた男性がいる。

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2017年1月26日、韓国・中央日報によると、履かない靴やまだ履けるのに捨てられた靴など、これまでに古い靴5000足を修理して新しい命を吹き込み、貧しいお年寄りに寄付してきた男性がいる。

11歳の頃から靴磨きをしてきたキム・ビョンロクさん(58)は古い靴を修理して貧しい人々を援助する靴病院「ミョンワールド」の院長で、この仕事を思いついたのは1996年の冬のことだったという。翌日、自身の店先に「履かない靴を持ってきてください」という貼り紙を掲示したところ、お客さんが1足、2足と持ち込み始めた。キムさんは仕事の合間に靴修理をして貧しい人々に分け与えたが、ある日、靴が擦り切れてもお金がなくて修理できずに履き続けているお年寄りを目にした。

この日以来、キムさんはこれまでにも増して熱心に古い靴を集め始め、数か月に渡って靴を修理、その数は500足ほどのまとまった数になった。しかし、お年寄りが集まる東屋で靴をただ渡すよりはお祭りを開いた方がいいのではと思い、近くの餅屋やうどん屋などを説得して1997年4月に公園でお祭りを開催し、一方ではサイズ別に靴を並べてお年寄りが持って行けるように、もう一方では餅やうどんをふるまった。

キムさんが人助けに積極的に乗り出した理由、それは20代に患った肺結核で死にそうになった経験にある。幸いにも再び健康を取り戻し、その時から自らの人生を「おまけ」と考えるようになったという。キムさんは「自分の小さな才能が人々の役に立つと思うと、大きな喜びを感じる」と述べ、「以前は子どもたちが靴磨きの仕事を恥ずかしがったが、今は尊敬してくれている。これからも誰かに少しでも役立てる人として生きていきたい」と抱負を語った。

これを受け、韓国ネットユーザーからは、「尊敬する」「靴じゃなくて誰かの心を磨くかっこいい人。応援します」という称賛コメントが続く中、「今の時代子どもたちから尊敬されるのは難しいというのに、キムさんは成功した人生を送ってる」といった親の気持ちを代弁するコメントや、「心の温かい人のおかげでこの世界はまだ捨てたもんじゃないって思える」「庶民はこうやって生きてるのに、財閥や政治家、公職者たちは支配を増やすことだけに忙しい世の中」という韓国社会に関するコメントも寄せられている。(翻訳・編集/松村)