悲しき事故から50年、3人の宇宙飛行士を忘れてはいけない。

1967年1月27日、発射の予行演習中だったアポロ1号の司令船の火災事故により、乗員である3名のNASAの宇宙飛行士、ガス・グリソム船長、エドワード・ホワイト副操縦士、ロジャー・チャフィー飛行士が犠牲となりました。アポロ計画の最初の有人飛行ミッションであったアポロ1号は、宇宙に飛び立つことなく失敗に終わったのです。50年前のこの悲劇は、人類の宇宙開発史における最も悲惨な事故のひとつとして記憶されています。

そして、NASAはこの忌まわしい事故を風化させないためにも、6カ月の施工期間を経てフロリダのケネディ宇宙センターにてアポロ1号の追悼展示「Ad Astra Per Aspera. A Rough Road Leads to the Stars」を公開しました。「Ad Astra Per Aspera」とはラテン語で「困難を通じて星々へ」という意味。この特別展示では、これまで公開されることのなかったアポロ1号の残骸が展示され、乗組員が搭乗していたアポロ1号司令船の3つのハッチなどを実際に見ることができます。


アポロ1号 展示 1


アポロ1号の実際の部品や模型などを通じて、3人の飛行士の偉業とその悲劇を現代の我々に伝えるこの展示。ケネディ宇宙センターのニュースチーフMichael Curie氏は米Gizmodoの取材に対し、「再設計されたハッチや、生前のクルーを知ることができる数々の思い出の品など、さまざまな展示を通じて、我々NASAがどのようにこの悲劇を克服し、有人月面着陸という偉業を達成することができたのかを知ることができます」と答えています。


アポロ1号 展示 2


このアポロ1号の悲劇は、NASAの苦難の始まりでした。1986年1月28日にはチャレンジャー号爆発事故が発生。2003年2月1日にはコロンビア号空中分解事故が起こり、今年で14周年を迎えます。


アポロ1号 展示 3


宇宙への道のりはとても厳しく、ときに悲しい事故も起こります。人類の進歩のために自らの身を危険に晒し、犠牲となった英雄たちを追悼し偲ぶことは非常に大切なことでしょう。

Curie氏は「我々はこの展示を通じて皆さんに宇宙開発の大変さを知ってほしいと願っています。NASAは将来の宇宙飛行がより安全なものになるよう、これらの悲劇から学ばなければならなかったのです。この3人の宇宙飛行士はヒーローであり、忘れ去られてほしくないのです」と語ります。

「Ad Astra Per Aspera. A Rough Road Leads to the Stars」展は、フロリダ州タイタスビルにあるケネディ宇宙センターで2017年1月27日から公開されています。もしフロリダ旅行に行く機会があれば、一度訪れてみては。

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image: NASA, collectSPACE
source: NASA

Rae Paoletta - Gizmodo US[原文]
(Shun)