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2017年初頭から行われてきた人類対AIのポーカー頂上決戦「Brains VS. AI」で、カーネギーメロン大学の開発した人工知能(AI)ソフトウェア「Libratus」が4人のプロを破って勝利しました。

Oh the humanity! Poker computer trounces humans in big step for AI | Technology | The Guardian

https://www.theguardian.com/technology/2017/jan/30/libratus-poker-artificial-intelligence-professional-human-players-competition



The world’s best poker players are getting crushed by AI - VICE News

https://news.vice.com/story/the-worlds-best-poker-players-are-getting-crushed-by-ai

CMU Artificial Intelligence Is Tough Poker Player

http://www.cmu.edu/news/stories/archives/2017/january/AI-tough-poker-player.html

最初にポーカーでAIとプロが戦ったのは2015年。カーネギーメロン大学のツオマス・サンドホルム教授と学生のノーム・ブラウンさんが開発したAI「Claudico」とプロ4人の対戦が行われ、プロ全員がClaudicoよりも多くのチップを獲得して勝利しました。

2年を経て、プロ4人と戦うことになったのは新たなAI「Libratus」。戦いは2017年1月11日から20日かけて、テキサス・ホールデムスタイルで12万戦が行われました。

参戦したプロは前回も参戦したジェイソン・レス氏、キム・ドン氏と新たに加わったダニエル・マコーレー氏、ジミー・チョウ氏。連日、プレー終了後にプロたちはそれぞれLibratusの弱点を探ってメモしたノートを共有しました。

一方、AI側はピッツバーグ・スーパーコンピューティングセンターのブリッジコンピューターがその日のゲーム内容を分析し、AIの戦略改善を行いました。

ピッツバーグ・スーパーコンピューティングセンターが日を重ねるごとにノード数を増やしたこともあってか、戦いはLibratusが優位に進め、最終日を目前にLibratusが一人勝ちの様相に。



最終日もさらにスコアを伸ばし、Libratusがプロを退けました。



プロは全員マイナスになったので各人の戦績は見るまでもありませんが、一応、総合と個別の結果はこんな感じ。キム氏は8万5649ドル(約972万円)の負け、マコーレー氏は27万7657ドル(約3153万円)の負け、チョウ氏は52万2857ドル(約5937万円)の負け、レス氏は88万87ドル(約9994万円)の負け。Libratusは176万6250ドル(約2億円)の大勝。



ただし、一方的にやられたわけではなく、たとえば13日目には人間側が9万3000ドル(約1056万円)を取り戻すという展開もあったとのこと。

また、サンドホルム教授は「AIがポーカーでプロに勝った」といっても、あくまでテキサス・ホールデムを専門とするプロであって、「世界最強のポーカープレイヤーではない」と語っています。



国際ポーカー連盟のジョー・バーナードCOOは、AIはポーカーというゲームを破壊するものではなく、ポーカー選手の能力を正確に評価できるようになり、また、トレーニングに用いることもできると高く評価しています。