【おねぇ系薬剤師のおクスリ話】処方箋ってそんなに大切なの?

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皆様こんにちは。早速だけど、おねぇ系薬剤師ネーヤが今日も吼えちゃうわよ〜!

今日は処方箋についてアレコレについて説明するわ。誰しも疑問に思ってたりすることだと思うから、ぜひ読んでってちょーだい!

先生に説明したのに何でここ(薬局)でも言わなきゃいけないんだ!

薬剤師をやっている方なら、一度は患者様から言われたことがある言葉なの。そして患者様である読者の皆様も一度はこんな疑問を持ったことがあるんじゃないかしら?

えーっとね、まず前提としてお薬っていうのは薬剤師が調剤して出さなくてはいけないのよ。

「え〜、私は薬局にかからず、直接医院さんからもらってるわよ!」

と、仰る方々。焦らないで! まだ続きがあるんだから!

ただし、何らかの理由があって、その先生が処方した薬ならその先生自身で調剤することができるの。まあ、これを書き出すと長くなるから、この辺にしておくけど、基本はお薬は薬剤師が出すものだと思ってちょうだい!

「じゃあ、薬剤師は黙って薬だけ出しておけばいいじゃん!症状なんて聞く必要はないだろっ!」

という疑問をぶつけられた方々。それはね、いくつかの理由があるんだけど、それを解説してくわね!

お薬の飲み方(使い方)で、症状を把握しておきたい

例えば、風邪とかでお薬が出た場合、気持ちが悪くて食事をしたくない場合とかあるでしょ? そんなとき、お薬の飲み方が“毎食後”とかになってたらどうする?

ご飯を食べないからお薬は飲まない? それじゃあお薬をもらう意味はないでしょ?

つまり、症状を聞いておかないと適切にお薬が使われないことが考えられるの。

「いや別にいつももらってるお薬だし、食事とかできるし!」

って、叫んだ方々。じゃあ次に行くわよ!

お薬を使っていて副作用が起きてないか?で、症状を把握しておきたい

お薬全てに副作用っていうのはあるのね。例えば血圧のお薬なんかで咳が止まらなくなるとか、コレステロールのお薬で筋肉痛が起きるといったものがあるのね。

そしてそういった副作用はいつ起きるか分からないの。「咳が出るから風邪だろう。」なんて思って、風邪薬を飲んでも効かないし、お金の無駄でしょ(笑)

そのくらいなら笑い話で済んじゃうかもしれないけど、副作用がひどくなれば入院、最悪の場合は……なんてことも考えられるの!

そんなことにならないように症状を把握するのはもっともな理由でしょ?

お薬が適切に使われているかどうか?で、症状を把握しておきたい

お薬は何が何でも使えばいいってものではないの! 症状がなければお薬を中止する場合もあるし、症状がなくてもお薬は飲み続けなければならない場合もあるの。

でもね、患者様の中には勝手にお薬を中止してしまったり、飲む量を増やしちゃう方もいらっしゃるのよ……

そのためには、定期的に症状の把握は必要なのよ。

大体こんなところなんだけど、最後にもう一つ!

間違ったお薬が出されていないかどうか?で、症状を把握しておきたい

まあ、こんなこと言うと怒られそうだけど……処方する医師や処方されたお薬をPCに打ち込む事務員さんだって人間。どうしたって間違いはあるのよ。

そしてね、似たような名前のお薬というのもあるの。ネーヤのホームベースのブログでも書いたことあるけど、例えばノルバデックスとノルバスク、アルマールとアマリール(アルマールは名前が変わっちゃったけど最近は最初の3文字くらいをPCに打ち込むとお薬の名前の一覧が出てくるの!その時、勢いで違うお薬をクリックしちゃうことだってあるのよ……。

薬局で症状を聞いて、そういった間違いがないか確認することは必要なのよ。

まあ、確かに病院でも薬局でも同じことを聞かれて面倒なのはよくわかるけどね、これだけは理解しておいていただきたいわ。

お薬は適切に使っていても危険なものもたくさんあるのよっ!

そのためにはお薬のプロである薬剤師が症状を把握するのは必要不可欠なのっ!

多少面倒でも、薬剤師に尋ねられたら快く答えてちょうだいっ!

と、叫んだところで、本日のお話はおしまい!

ではでは!

【画像】

※ pikselstock /shutterstock

【筆者略歴】

ネーヤ

永遠の22歳、おねぇ系薬剤師のネーヤです。口うるさくて好き勝手に喋り捲ります。ブログもあるので、ちちらもぜひどうぞ!!