アシュトン・カッチャー、「入国禁止令」に怒りの投稿!
現地時間の1月27日、アメリカのトランプ大統領が突如公布したアメリカへの「入国禁止令」。その内容は、シリア難民の入国を禁じ、難民受け入れプログラムも4カ月間停止。さらに、中東やアフリカのイスラム教7カ国からの入国を一時的に禁止するというもの。
この大統領令によって世界が混乱に陥る中、1月29日に開催された「スクリーン・アクターズ・ギルド・アワード」のスピーチで注目を浴びたのが、俳優のアシュトン・カッチャー。
こんばんは。映画俳優組合の皆さん、家で授賞式を観ている皆さん、そして今、空港で足止めを食らっている我がアメリカの住人である皆さんへ。
あなた方の存在は、僕たちが僕たちらしくあるための一部です。皆さんを愛しています。そして、いつでもこの国に歓迎します。
このスピーチの翌日、アシュトンはTwitterでこのようなコメントを投稿。
My wife came to this country on a refugee visa in the middle of the Cold War! My blood is boiling right now!
- ashton kutcher (@aplusk) January 29, 2017
僕の妻は、冷戦の最中に難民ビザでこの国に来たんだ。今、怒りで全身の血が沸騰しそうだよ!
アシュトンと、妻であり女優のミラ・クニスは、長年の友人関係を経て2015年に結婚。昨年末には第2子が生まれ、今ではハリウッドのおしどり夫婦として知られる存在。
実はミラは旧ソビエト連邦ウクライナの出身で、ソビエト連邦が崩壊を迎えた1991年、彼女が7歳のときにアメリカに移住して来たのだとか。
続いてTwitter上で、このようにコメントしたアシュトン。
We have never been a nation built on fear. Compassion that is the root ethic of America. Our differences are fundamental 2R sustainability.
- ashton kutcher (@aplusk) January 29, 2017
アメリカは、恐怖の上に成り立つ国家なんかじゃないはずだ。思いやりこそが、アメリカ人の根底にあるものだよ。個々の違いこそがこの国の基盤であり、国を存続させる要素なんだ。
If standing for the America that doesn't discriminate makes me a left wing actor who is out of touch. Fuck it.
- ashton kutcher (@aplusk) January 30, 2017
差別のないアメリカのために立ち上がることで"左翼"と呼ばれてしまうなら、それでもかまわない。
As an American I respect my president but I do not respect this policy. #ABetterWay
- ashton kutcher (@aplusk) January 30, 2017
アメリカ国民として大統領に敬意は払うけど、この政策に対して敬意を払うことはできない。
I believe in protecting borders. I believe is enabling safety and security but we do so with honor. We are Americans. #ABetterWay
- ashton kutcher (@aplusk) January 30, 2017
国境を守ることは必要だし、治安や人々の安全を守ることも大切。でもそれは、アメリカ人たちが誇りを持てる方法で行わなければ。
This isn't no nonsense policy this is no sense policy. #ABetterWay
- ashton kutcher (@aplusk) January 30, 2017
これは"ナンセンスな政策"なんかじゃない。"No sense(意味のない)"な政策だよ。
この政策が今後世界にどれほどの影響を及ぼすのか。今はただ見守ることしかできないけれど、セレブたちをはじめ、「従来のアメリカ」を守るための人々の闘いは、まだまだ長い道のりとなりそう…。