現地時間の1月27日、アメリカのトランプ大統領が突如公布したアメリカへの「入国禁止令」。その内容は、シリア難民の入国を禁じ、難民受け入れプログラムも4カ月間停止。さらに、中東やアフリカのイスラム教7カ国からの入国を一時的に禁止するというもの。

この大統領令によって世界が混乱に陥る中、1月29日に開催された「スクリーン・アクターズ・ギルド・アワード」のスピーチで注目を浴びたのが、俳優のアシュトン・カッチャー。

こんばんは。映画俳優組合の皆さん、家で授賞式を観ている皆さん、そして今、空港で足止めを食らっている我がアメリカの住人である皆さんへ。
あなた方の存在は、僕たちが僕たちらしくあるための一部です。皆さんを愛しています。そして、いつでもこの国に歓迎します。

このスピーチの翌日、アシュトンはTwitterでこのようなコメントを投稿。

僕の妻は、冷戦の最中に難民ビザでこの国に来たんだ。今、怒りで全身の血が沸騰しそうだよ!

アシュトンと、妻であり女優のミラ・クニスは、長年の友人関係を経て2015年に結婚。昨年末には第2子が生まれ、今ではハリウッドのおしどり夫婦として知られる存在。

アシュトン&ミラ

実はミラは旧ソビエト連邦ウクライナの出身で、ソビエト連邦が崩壊を迎えた1991年、彼女が7歳のときにアメリカに移住して来たのだとか。

続いてTwitter上で、このようにコメントしたアシュトン。

アメリカは、恐怖の上に成り立つ国家なんかじゃないはずだ。思いやりこそが、アメリカ人の根底にあるものだよ。個々の違いこそがこの国の基盤であり、国を存続させる要素なんだ。

差別のないアメリカのために立ち上がることで"左翼"と呼ばれてしまうなら、それでもかまわない。

アメリカ国民として大統領に敬意は払うけど、この政策に対して敬意を払うことはできない。

国境を守ることは必要だし、治安や人々の安全を守ることも大切。でもそれは、アメリカ人たちが誇りを持てる方法で行わなければ。

これは"ナンセンスな政策"なんかじゃない。"No sense(意味のない)"な政策だよ。
アシュトン&ミラ

この政策が今後世界にどれほどの影響を及ぼすのか。今はただ見守ることしかできないけれど、セレブたちをはじめ、「従来のアメリカ」を守るための人々の闘いは、まだまだ長い道のりとなりそう…。