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冬のイタリアはオフシーズンとなります。冬に訪問しても日照時間が短いので日中の観光にもあまり時間が割けませんし、イタリアとは言え、やはり寒いです。ヴェネツィアはなおのこと、冬は冷え込み、暗い、雨が多いとさんざんな評価が多くみられます。でも、冬のヴェネツィアを楽しく過ごす方法があるのです。

○この日ばかりは平民も貴族も一緒に

例年2月頃に開催されるヴェネツィア・カーニバルは、寒さを吹き飛ばすくらい活気があり、たくさんの観光客が訪れます。カーニバルというとブラジルのリオのように、ラテンなノリで一晩中踊り明かすものかと思いきや、ヴェネツィアのカーニバルは中世の紳士淑女のいでたちで人々が行き交うそうですから、リオとは随分と趣が違いますね。

何と言っても特徴的なのは、マスクを身につけることです。マスクと言えば、ヴェネツィアのお土産としてヴェネツィアングラスと並んで有名です。カーニバルは12世紀ころから始まりましたが、平民も貴族も祝祭であるカーニバルの時だけは、身分に関係なく平等に楽しむことができるようマスクを着用しました。大貴族の屋敷への出入りも自由だったそうですから「無礼講」が許されたわけです。

○「アクア・アルタ」にご注意を

1797年、ナポレオンによってヴェネツィア共和国が滅びると、カーニバルも行われなくなりましたが、その後、政府がヴェネツィアの歴史と文化を復活させるため、1979年にカーニバルは復活しました。

2017年の日程は2月18日〜28日までです。この時期にイタリアを訪問する人は、是非ヴェネツィアもお忘れなく。ただし悩ましいのが、この時期のヴェネツィアは「アクア・アルタ」と呼ばれる高潮が発生しやすく、街中が水浸しになってしまうことです。そちらの情報収集もあわせて行っておきましょう。

○世界遺産データ

『ヴェネツィアとその潟』。文化遺産。1987登録。イタリア

○地図

○筆者プロフィール:本田 陽子(ほんだ ようこ)

「世界遺産検定」を主催する世界遺産アカデミーの研究員。大学卒業後、大手広告代理店、情報通信社の大連(中国)事務所等を経て現職。全国各地の大学や企業、生涯学習センターなどで世界遺産の講義を行っている。
○世界遺産検定とは?

世界遺産の背景にある歴史、文化、自然等の理解を深め、学んだことを社会に還元していくことを目指した検定。有名な観光地のほとんどは世界遺産になっているため、旅の知識としても役立つと幅広い世代に人気。
主催:世界遺産アカデミー
開催月:3月・7月・9月・12月(年4回)
開催地:全国主要都市
受検料:4級2,670円、3級3,900円、2級5,040円、1級9,250円、マイスター1万8,510円、3・4級併願6,060円、2・3級併願8,220円
解答形式:マークシート(マイスターのみ論述)
申し込み方法:インターネット又は郵便局での申し込み
その他詳細は世界遺産検定公式WEBサイトにて

(本田陽子)