うまいっ!2017年作

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学生時代、片思いの彼にチョコレートをどうやって渡そうかドキドキしていたバレンタインデーが、20年経った今、自分用チョコレートにいくら費やすか財布片手にドキドキしている、そんな女性は記者だけではないはず。

メリーチョコレートカムパニーが、バレンタインデーを前に毎年募集する「バレンタイン今どき川柳」が20回を迎えました。これまで優秀作として発表された句は、時代の空気がビシビシ伝わるものばかり。そこで、東京バーゲンマニア編集部が「うまい!」と感じた句を編集部が"勝手に"ピックアップして紹介します。

懐かしい! ちょっと昔の日本のバレンタイン

●「うそオ!本当! 信じられない 僕にチョコ」(24歳、男性) 1998〜1999年

今では普通すぎてピンと来ませんが、「うそオ!本当!」という表現は、当時流行した若者言葉でした。

●「リストラに 負けちゃ駄目よと 妻のチョコ」(52歳、男性) 1999年

リストラをテーマした応募は2004年頃まで続いたそうです。就職も氷河期でしたね。タイムスリップできるなら、今の人材不足を教えてあげたい。

●「義理チョコも 貰えぬ夫に 癒しチョコ」(38歳、女性) 2000年

妻の優しい一句です。義理チョコはどうなんだという論争、2000年にはもう始まっていたのでしょうか。この時代、「癒し」という言葉がいたるところで使われました。みんな疲れていたんですかね。

●「メールより チョコで伝えて 愛モード」(37歳、女性) 2002年

1999年に登場したドコモの「iモード」は、携帯電話でインターネットに接続できることが画期的でした。今なら「メール」じゃなくて「LINE」、「愛モード」じゃなくて「愛フォーン」かな。

●「オレオレと 電話でチョコを 催促し」(70歳、男性) 2004年

「オレオレ詐欺」って今でも言いますが、2004年12月からは「振り込め詐欺」が警視庁の統一名称に、そして2013年5月からは警視庁の公募で「母さん助けて詐欺」が採用された歴史があります。バレンタインデーは、まさに母さんからのチョコレートに助けてもらう男性も、少なくないはず。

●「冬ソナに 火を付けられた 妻のチョコ」(男性) 2005年

2004年から日本で放送開始された韓流ドラマ「冬のソナタ」が大ブームを巻き起こしました。テレビの前の奥様は、本気でヨン様に恋をしていたので、この年は、全国的に美肌度がアップしたはず。

覚えている人も多いはず 近年の名(迷?)作

●「三十路過ぎ どげんかせんと いかんチョコ」(56歳、女性) 2008年

東国原英夫さんが県知事だった時代です。「どげんかせんといかん」と言っているのは56歳女性。バレンタインデーは頑張りなさいよ!と、母からアラサー娘へのエールでしょうか。アラフォーになった娘の今が気になります。

●「希望の灯 消さずアラフォー チョコを撒き」(25歳、女性) 2009年

アラサーがアラフォーに、なんて言っていたら、「アラフォー」という言葉が広まったのは、天海祐希さんが主演した2008年の人気ドラマ「Around40」がきっかけでしたね。しかし、アラフォーの先輩に対する25歳女性の川柳、なかなか厳しいです。

●「仕分けされ 廃止決定 オレのチョコ」(44歳、女性) 2010年

前年の夏に民主党が衆院総選挙で圧勝。「政権交代」「事業仕分け」が流行語になりました。今は民進党の代表として活躍する蓮舫氏の「二位じゃダメなんでしょうか」は、記憶に新しいですね。二位だと多分、チョコはもらえないです。

●「見栄張って もらったなうと ツイッター」(35歳、女性) 2011年

SNSでリア充ぶりをアピールするなんて、20年前はなかったですよね。

●「節電の 寒さをチョコが 温める」(47歳、女性) 2012年

2011年に起きた東日本大震災の影響で、「絆」の言葉がよく使われました。同時に、節電意識も高まりました。生きているだけで幸せ感じる、そんな気持ちの一句です。

2017年はもちろんこのセリフ!

●「義理チョコが 無言で求める 倍返し」(67歳、男性) 2014年

3倍返しのバブル時代は過ぎ去り、しばらく聞かなかった「倍」の言葉が、堺雅人さん主演の人気ドラマ「半沢直樹」の名ゼリフで一時的に復活しました。

●「チョコ渡し 壁ドンされる イメトレ中」(34歳、女性) 2015年

「壁ドン」は、壁に手をついて相手の行く手を塞ぐ、ちょっと強引な迫り方。女性たちは、しばらく妄想を膨らませて楽しみました。ただこれ、セクハラとのすれすれラインで、イケメンまたは好きな人限定で許される行為ということが発覚。実行した男性は少なかったのでは?

●「アモーレの チョコが背を押し KSK」(男性) 2017年

ビッグカップル誕生に沸いた2016年、歌手のDAIGOさんが女優の北川景子さんに結婚のプロポーズで言ったのが「KSK(結婚してください)」でした。また、サッカーの長友佑都選手が、交際をスクープされた際に、女優の平愛梨さんを「僕のアモーレ」と堂々の宣言。

旬の2つの胸キュンワードを入れた一句はあっぱれです!

いかがでしたか? バレンタインデーで、この20年間を振り返るなんて思ってもみませんでしたが、政治、経済、芸能、社会現象......うまく世相を表していますよね。

それにしても、川柳だから?老舗メーカーだから? 本来、バレンタインデーは若い恋人たちの日というイメージなのですが、シニア男性からの応募が多くてほっこりしちゃいました。