技術の進歩によりロボットが人間の仕事を奪うのか、あるいは新たな次元のライフスタイルや豊かさを生みだすのかについて議論が高まりつつある中、そんな時代を象徴するようなロボットによるコーヒーショップが香港とサンフランシスコにオープンしています。

Cafe X: Premium coffee in seconds

https://cafexapp.com/

起業家のHenry Hu氏が立ち上げたスタートアップ「Cafe X」は、従来のような人間のバリスタが存在しないコーヒーショップを展開。以下の写真ようなコンパクトな「店舗」を持ち、エスプレッソマシンとロボットアームが自動でコーヒーを淹れて提供するようになっています。



実際にロボットがコーヒーを提供している様子は、以下のツイートの動画でも確認できます。





Cafe Xのコーヒーロボットは、2台のWMF社製エスプレッソマシンと、1台のロボットアームで構成されています。



利用者はまず、スマートフォンのアプリであらかじめ飲みたいコーヒーをオーダーします。コーヒー豆は3種類から選べ、ミルクやシロップの有無もオーダー時に指定できるとのこと。また、装置の前に取り付けられているタブレットの画面から注文することも可能です。



スマートフォンであらかじめ注文しておけば、あとはロボットがコーヒーを自動で淹れてくれます。そのため、お店に向かう道中で注文しておき、できあがった頃に到着すればできたてをピックアップして帰ることが可能。



淹れられたコーヒーは三菱製のロボットアームに掴まれて、台の上にセットされた8カ所の保温ステーションに置かれます。保温ステーションでは8分間コーヒーを保温して利用者にピックアップされるのを待つようになっているのですが、時間が経過したコーヒーは自動的に廃棄され、なんと無料で新しいコーヒーが淹れ直されるとのこと。



できあがったコーヒーをピックアップするには、オーダー時にスマートフォンに表示された4桁のPINコードを入力すると……



ロボットアームがコーヒーをつかみ、利用者の目の前のテーブルにセット。



するとテーブルが下がり、手前の扉が開いてコーヒーを取り出せるようになりました。



このようにしてコーヒーの受け取りが完了。Cafe Xはコーヒーを事前に注文しておくことで、従来のように注文から調理、仕上げて提供というプロセスを省くことができるロボットコーヒーショップとなっているというわけでした。「はたして実際にスムーズに商品の受け渡しができるのか?」「注文したまま取りに来ない客はいないのか?」など心配にもなる仕組みですが、Cafe Xによると、すでに提供を開始した香港では大きな問題は生じていないとのこと。



Cafe Xをオープンした目的についてCEOのHu氏は「これまで、本当においしいコーヒーを飲みたい場合はコーヒーショップに行って何分も列に並ばされる必要がありました。あるいは、急いでいる場合にすぐ飲めるコーヒーはおいしいものではありません。そこで私たちは、自動化技術を用い、モバイルから注文を行える仕組みを取り入れることで、本当においしいコーヒーを迅速に受け取れるようにしました」と語っています。

Cafe Xはまず香港の沙田(Shatin)地区にある、最新技術が集まる「サイエンスパーク」の中にオープンしており、illiyの豆を使ったコーヒーを提供しているとのこと。そして2017年1月30日からは、サンフランシスコにあるショッピングセンター「メトレオン」の中にオープンし、「AKA Coffee」「Verve Coffee Roasters」「Peet’s」といったブランドの豆をそろえてコーヒーを提供しているとのことです。

Cafe X: Premium coffee in seconds