FXトレーダー・沖本 聡氏

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 全世界の期待と不安を一身に集め、ドナルド・トランプ第45代アメリカ合衆国大統領が誕生した。世界が変わるときは、儲けのチャンス。2013年のアベノミクス相場で稼ぎそこねて悔しい思いをした人は、今こそトランプ相場でリベンジを果たせ!

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 過去、週刊SPA!本誌に二度ほど登場したサラリーマン投資家の沖本聡氏(仮名・51歳)がついに白旗を揚げた。

「最大6000万円あった資産が残り200万円を切りました。今年はイケるかも、と思っていた矢先にドル高が進み、トルコリラがどんどん落ちて行って……ロスカットされないよう何度も資金注入しましたが、もはやこれまで。相続した遺産まで溶かしてしまった」

 沖本氏がトルコリラに注目したのは、’13年のこと。金利だけで生活ができればとの考えから選んだ選択だった。

「50円台で90万通貨購入し、口座には1800万円入金しました。当時、一万通貨あたり一日80円スワップがついたので、一日7200円、年間270万円入る計算でした。ところが、大事なことを見落としていたんですね。トルコリラは’08年に90円台となって以降、下落し続けてきたという事実を」

 ポジションを持って以来、毎日が悪夢の連続だった。イギリスのEU離脱、トルコで起きたクーデター、トランプ当選の際には口座が吹き飛びそうになった。

「証拠金を何百万と投入し、わずか数十銭のところでロスカットを回避したこともありました」

 1月中旬には29円台に突入。さすがに持ちこたえる体力はもうなかった。沖本氏の胸には今、不思議な安堵感が広がっている。

「耐えていたときは毎日ビクビクしながら生きていましたから、気持ち的にはスッキリしました。そして、こんな私だからこそ伝えたいことがある。スワップで生活するのは難しいこと。投資は資金管理をした上で行うべきこと。そもそもコツコツ稼ぐもので、5〜10年の幅で考えること……負けた私が何を言うか、と思うかもしれない。でも、私のような馬鹿が一人でも減ってほしいのです」

 そう語る沖本氏は残ったお金の中から細々とFXを続けている。週刊SPA!2月7日号では「10年に一度のトランプ相場で儲ける」という特集を組んでいるが、沖本氏は反面教師にしてほしい。

【FXトレーダー・沖本 聡氏】
大学在籍時に投資家デビュー、FXは’12〜’14年で2500万円を稼ぐ。だが、’15年のチャイナショックで4000万円、今回のトランプ相場で2000万円の大損失。愛妻はこの事実を一切知らない

<取材・文/週刊SPA!編集部>