気さくでかっこいい! - マッツ・ミケルセン

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 現在公開中のマーベル映画『ドクター・ストレンジ』で悪役カエシリウスを演じているマッツ・ミケルセンが来日し、ベネディクト・カンバーバッチふんする主人公ドクター・ストレンジに拘束具をはめられてしまうシーンについて語った。

 事故により両手を思うように動かせなくなった傲慢な天才外科医ドクター・ストレンジが、治療の最後の望みをかけて向かったネパールで謎めいた指導者エンシェント・ワン(ティルダ・スウィントン)に出会い、厳しい修行の末に魔術師として生まれ変わるさまを描いた本作。マッツ演じたカエシリウスはエンシェント・ワンの教えに背き、闇の魔術に魅せられた魔術師としてドクター・ストレンジの前に立ちはだかる。

 二人が対峙する場面は緊張感がありながらもコミカルで、そのバランスが絶妙だ。マッツは「そのバランスは脚本の中にあったと思う。面白く、面白く、としているわけではないけど、シチュエーションからおかしな瞬間が生まれる。それは全て脚本にあったから、僕はきちんとキャラクターであり続けようとしただけなんだ。キャラクターに正直であれば、おかしくてほろ苦い世界を表現できると感じた」と振り返る。

 中でもカエシリウスがドクター・ストレンジに拘束具をはめられてしまう一連のシーンは、コミカルに始まるものの、それ以降の感情の起伏が大きく見応えがある。「こんな風になったシーン?(※両手を上げて再現) あれはドクター・ストレンジが僕をだましたシーンだ。僕のキャラクターは少なくとも30年は訓練を積んできたからね。でも彼のキャラクターは違う。だからボコボコにしてやったのに、でしょ?(笑) だけど彼はズルをした(笑)。それで形勢が逆転して、最後には僕を拘束してしまった」。

 「その直後にとてもいいシーンがある。僕がなぜこんなことをしているのかと語るシーンだ。“この世界を支配してやる”みたいなクレイジーな悪役はたくさんいるけど、カエシリウスが話すことには一理あるんだ。彼はこの世に失望し、よりよい世界を作ろうとしている男だから。ドクター・ストレンジの側から見ても美しいシーンだと思うよ。疑いを持ち、もはや正しい道を歩んでいるのか確信が持てなくなる。なぜなら僕は道理にかなっているからね。それで彼はどの道を行くか選ぶことになる。だからとても重要なシーンだ。僕が彼をほとんど説得するという……結局できないわけだけど」と解説した。

 ちなみに、マッツの兄ラース・ミケルセンもベネディクトと共演しているが(ベネディクト主演ドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」シーズン3)、そのことは兄弟共に意識していたという。「僕たちは気付いていたよ。それに二人とも悪役で、どちらも勝つことはできないだろうということにもね(笑)。次はベネディクトを倒すため、二人でタッグを組んで彼を襲わないといけないね」とちゃめっ気たっぷりに笑っていた。(編集部・市川遥)

映画『ドクター・ストレンジ』は公開中