高橋尚子さんにインタビュー/(C)佐山順丸

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2000年のシドニーオリンピックの金メダリストで、同年、女子スポーツ界で初の国民栄誉賞を受賞した高橋尚子さん。現役引退後もさまざまな挑戦を続けている彼女に2017年の抱負を語ってもらった。

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ーーオフの日など、好きなおでかけ場所はありますか?

高橋「山はよく行きます」

ーー「山」ですか?

高橋「はい、アメリカとかではよく行きますね。千葉には山はないので、森ですかね(笑)。周りに自然しかないところなので、はい、好きなおでかけ場所は“自然”ですね(笑)」

ーーリラックスが目的ですか?

高橋「いえ、リラックスではないですね。集中して歩いたり走ったりしてます(笑)。いつも夢中で全力で自分を追い込んでます。この間も5時間歩きました。本当は、走りたかったのですが怪我をしてしまったので、歩くことにしました。いつもやろうと思ったことができなかったときには、プラス、マイナス、ゼロにするには、どうすれば良いだろうと考えます。たとえば5時間歩けば、走ろうと思っていた距離以上の長い距離を踏むことができる。結果的に、やろうとしていた以上のトレーニングができ、達成感を得ることができました。私は、何か悪いことや壁にぶつかったときは、見方を変えるようにしています。ポジティブな視点に変えることで、悩みも大きなチャンスになることがあります。私は『ポジティブ変換』と呼んでいますが、あせらず、あわてず視点を変えることで笑顔につながると思います」

ーー他におでかけすることはありますか?

高橋「あとは、食べ歩きが多いですね。赤坂近辺を転々としています(笑)。最近のマイブームとしては、リオ五輪があったので、現地で食べたシュラスコを日本でも食べたいと思って“シュラスコ巡り”をしたりとか。家では野菜を食べることが多いんですけど、外食の場合はお肉屋さんを転々とすることが多いですね(笑)」

ーー2017年を迎えましたが、2016年は高橋さんにとってどんな一年でしたか?

高橋「リオ五輪が一番大きかったですね。日本が41個のメダルを獲得したというのもありますけど、本当に選手の皆さんにパワーとか元気とか勇気とか、たくさんのものをもらった気がします。エネルギーみなぎる力をいただいたなと。リオで始まってリオで終わる、それくらいリオの印象がすごく大きい一年でした」

ーー次の五輪は東京開催。アスリートの目線で言うと、自国開催はやはりまた別物ですか?

高橋「リオ五輪は日本でもテレビを観戦していた方がとても多く、盛り上がったこととと思います。ただ、子どもたちにとって、テレビでの応援だと、どうしてもテレビの中の世界というか、映画やドラマのように、自分からは手の届かない存在に思いがちです。東京五輪ではそのスポーツを目の前で見ることによって、今自分がしているスポーツを頑張って続けていけば、『あの場所に行けるんだ』とか、自分にも手の届く、と実感を得られるのかなと思います。みんなが夢を現実に感じられる瞬間だと思うので、多くの子どもたちに見てもらいたいと思いますね。また、出場する選手も、大きな応援を間近で感じることでモチベーションをグッと上げることができるでしょうし、東京でやる意義はとても大きいと思います」

ーー2017年はどういう一年にしたいですか?

高橋「大きなチャレンジというよりは、小さなチャレンジをたくさんしていきたいですね。小さなチャレンジを続けることが大きなチャレンジにつながると思います。やらなければいけないこと、やりたいことはすごくたくさんあるんです(笑)。このインタビューを読んでくださる皆さんと同じように、『部屋をきれいにしたい』とか、『英会話を習って東京五輪に備えたい』とか、皆さんと同じ目線のものを、もう少し落ち着いて自分自身の周りの環境を整えられる一歩にしたいなと考えています。そういう環境がその次の大きな一歩につながると思うので、いつも見逃してしまいがちな自分の周りをしっかり固めていきたいなと。そういう一年にしたいと思っています」